今まで日本では過去に5回の万博が開催されています。そして「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマに2025年、大阪 夢洲(ゆめしま)で日本国際博覧会が開催されます。
「一度は行ってみたいと思うイベント」という声が多い万博ですが、開催時期や場所などにより、訪れることが難しいのが現状です。万博とは一体どのようなイベントなのでしょうか。
万国博覧会とは
わたしたちが普通「万博」と言っている「国際博覧会」は、国際博覧会条約に基づいて、正式に博覧会事務局(BIE)に登録又は認定されたものであり、1928年に成立した国際博覧会条約を機に開催されるようになりました。
万博の目的は、
とされています。
簡単に言うと、時代の最先端を進む各国の技術や芸術を一堂に集めて展示し、国際交流を深める場となるイベントであり、万国博、万博、EXPO(エキスポ)とも言われます。
今まで開催された万博
BIEの本部はパリに存在し、2017年9月時点で170カ国が加盟しています。NHK大河ドラマの「青天を衝け」でも渋沢栄一が徳川慶喜の弟・昭武に伴って1867年(慶応3年)の第2回パリ万博へ行き、世界の技術力を目の当たりにしていた様子について取り上げられていました。
日本での開催は1970年の大阪万博が最初です。115もの展示館(パビリオン)が建てられ、多くのものが紹介されました。大阪万博のシンボルとなった太陽の塔は有名ですね。その他にもアメリカの宇宙飛行士が月から持ち帰った「月の石」の展示、「夢のエネルギー」といわれていた原子力発電で作られた電気が利用され、史上最大規模として注目されました。
その後、大きな規模では1975年に沖縄、1985年に筑波(つくば)、1990年に大阪、2005年に愛知で万博が開催されています。
世界で開催される万博が減ってきた
昔は、世界の技術や流行を広げる場として万博が世界中で多く開催されていました。今はインターネットの普及、交通手段の発達によって世界の距離が近くなったことで、万博を開催する意義や費用対効果の問題点が挙げられるようになりました。
これからの万博開催は展示だけではない?
2025年に開催される大阪・関西万博では
というコンセプトが考えられています。
会場を訪れることのできない人でも会場外からアバターで大阪・関西万博を体験することのできるバーチャル万博を実施するという試みはまさに次世代で求められているものですね。
仮想空間、バーチャルの世界がもっと身近になる時代がもう目の前にきています。今までの万博とどう変わるのか、最先端技術がどのようなものなのか、楽しみに待ちたいと思います。