人間関係、どこにいても色々と複雑です。同じ人間ではないのですから、育ちも違い、考え方も気持ちも様々あることは当たり前…と頭ではわかっていても、モヤモヤしたり、イライラすることはありますよね。
例えば、同じ職場内に謝らない人がいたとします。
事の発端は、謝らない人が悪いという事実があったとしても、悪いことは悪いから謝るべき!と正論をぶつけることで、あなた自身がマイナスに取られてしまうこともあります。
では、どのように対応するとよいのでしょうか。
どうしても謝らない人ってどういう人?なぜ?
とにかく謝れば、その場の雰囲気が丸くおさまるのに…という場面でも、頑なに謝ることを拒否する人がいます。
よくある理由がいくつかあります。
・謝ると自分が負けだと認めてしまう。自分は失敗しない、自尊心が高い。
・謝った後のペナルティが怖い。責任を負わされることが嫌だ。
・悪いと思っていない。謝るべき時ではないと思っている。自分の物差しで判断する。
・しょうがない。言い訳がすぐでる。他人や環境のせい。
・謝っても解決しないと思っている。相手の感情を理解できない。
大人同士の付き合いの中で、周囲が大変だと文句をいう人も中にはいるかもしれません。謝らない人にとっては苦手な部分なのかもしれません。すべてを周囲が理解してあげなければいけないということではなく、チームワークの中で、どうすればよいのかを考える状況が必要な場合もあります。
謝らない人がいたらどうする?
上記のような理由を思いついたこともない、自分のせいで迷惑をかけてしまったから責任をとらなきゃ、謝らなきゃ…と胃を痛めてしまう人もいる反面、実際に謝らないことを平然としている人もいるということは事実です。
では、同じ職場で謝らない人がいた場合はどうしたらよいでしょうか。
◆本人が悪いことに気が付いている?
自分のミスが悪いことだと気が付いていないパターンや、自分が知らないところで迷惑をかけていることを察知していないケースがあります。いきなり目くじらを立てるのではなく、本気でわかっていないのかどうか、確認してみましょう。
◆普段の言動を観察する
普段の言動から、謝ることに抵抗がある人かな?プライドが高いがゆえに自分の非を認めないのかな?なんとなくわかることもあります。謝らない人の普段の言動から、謝罪を求めても…という場合は、追及するよりもスルーした方がよいこともあります。
ここで謝罪を強く求めたことで、状況を知らない周囲からすれば逆にあなた自身の印象が悪くなり、いじめ、パワハラと捉えられてしまうこともあります。
◆謝らせることに執着しない
「私に迷惑をかけたんだから謝ってほしい」とイライラする気持ちはよくわかります。人間関係なのですから、謝罪の気持ちが欲しいということですよね。しかし、相手にその気がないのに「謝ってほしい」と強要しても解決しません。
時には謝り方を教えることも必要
小さい子供でも、親に「ごめんなさいは?」と言われても謝らない子がいます。職場の同僚に対して、もう子供じゃないんだから…とイライラした気持ちになるのも当然ですが、大人になってからでも、指導が必要なこともあります。
職場内の人間関係ならばまだスルーできる部分があったとしても、クライアントが相手の場合は謝罪をしないわけにはいきません。具体的にどこが悪くて、相手にどのように迷惑をかけたのかを説明し、どのように謝るのかを細かく指導しなければいけないこともあります。
時には、一緒に謝罪をして不安を軽減してあげるなど、寄り添う方法も1つです。
子育てでも、親は子供に謝らせてばかり。でも親が失敗しても子供に謝らない。子供は謝り方を知らない、謝らなくてもいいものだなど、今までの育ちが影響していることもあります。
全員が当てはまるわけではありませんが、信頼関係を築くことで学んでいく部下もいます。
謝らない人に対して、様々な感情がでてくることはありますが、自分のダメージを減らす1つの方法として、対応を考えてみてください。