「人たらし」という言葉を聞いて、どんなイメージが浮かぶでしょうか。
言葉から聞くと、あまり良い意味のイメージがない、人柄に表と裏がありそう…とマイナスの印象がある一方、仕事で成功している人は意外と人たらしの人が多いというのも事実のようです。
人脈を広げる、仕事で出世する、恋愛で相手に好意を持ってもらう上で「人たらし」は心理作戦として成功しやすい要素が多くあります。歴史で有名な豊臣秀吉も人たらしと言われています。
自分では自覚なく「人たらし」の行動をしている人もいますが、特徴を知ることで誰でもすぐに実行できる部分もあるので、試してみてはいかがでしょうか。
「人たらし」という言葉
もともと、「人たらし」は「欺く、偽善、嘘、だます、不正直」など悪い意味がつきまとっていました。しかし、司馬遼太郎の著書『新史太閤記』で、豊臣秀吉を「人たらしの天才」と表現したことから良いイメージへと変わっていったようです。
豊臣秀吉の人たらし術とは?
豊臣秀吉は農家の生まれで家柄も人脈もなかったにもかかわらず、スピード出世で将軍にまで登り詰めました。大きな理由の1つに「優秀な人材を見抜き配下につける」など、信長のように力で押さえつけるやり方と違ったからです。
木下藤吉郎(のちの豊臣秀吉)が、主君である織田信長の草履を懐であたためたエピソードは有名ですよね。
他の人がやらないようなさりげない動作で信長に目をかけてもらい、きっかけをつかんだという以外にも周囲への優しさや誠意の逸話は多くあります。
人たらしの特徴
人たらしにはいくつか特徴があります。
・慣れた関係でも挨拶をおろそかにしない、相手の言動にすぐ反応する
・雑学が豊富で話のネタに困らない
・笑顔が多い、陽気
・間違ったらすぐに謝る
・熱中できる趣味を持っている
・誰も見ていないところでも行動をきちんとしている
・機嫌が悪いな、今は近づかない方がいいなと感じた場合はさりげなく距離を置く
・相手をほめる
・相手を無理やり動かすのではなく自分も行動する
・人が嫌がることもやる
・礼儀正しい
・自分から積極的に名前を呼んで話しかける
周囲の人たらしを見ると、確かに上記のような人が多いように感じます。一見、人たらしは馴れ馴れしい?媚びを売っている?と人によっては感じることがあるかもしれません。
しかし、周囲の人たちからからかわれるということは、冗談が通じる、カッとならない、仕事はきっちりやる、雰囲気が楽しいとなれば周囲にとっても安心感があります。
人に好かれて悪いことはない
人たらしは特に目立った存在でないにも関わらず、どんな世代からも愛されキャラでいます。人脈作りのために、自己アピールをすることも1つですが、周囲は様々な場面、行動、しぐさ、言動で人柄を見ています。
ビジネスでも恋愛でも、相手の立場になること、思いやり、信頼があってこそ人とつながることができます。人たらしの特徴を少しずつ実践して、愛されキャラになりませんか?