社員数や部署が多い企業、支社、店舗などが各地に点在している会社など、周囲の状況がわかりにくい職場環境の場合、社内広報の1つとして社員に向けて発行する媒体「社内報」があります。
社内報は冊子やWebなどのデジタル媒体が多く、定期的に発行されるものです。「社内報があってもを読んでいない」「社内報で自社の情報を得ている」「楽しみにしている」「時間とお金の無駄だと思う」「他の社員の活躍を見てモチベーションが上がる」など、社内での意見は様々。
会社として社内報の目的を明確にし、活用できているでしょうか。
社内報の目的
会社によって社内報の目的は異なります。
・会社情報、理念、経営方針を社員に周知する
・社内の新情報、サービスや商品を紹介
・社員のインタビューや表彰でモチベーションが上がる
・社内イベント、サークル活動など社員のコミュニケーションを促す
・就活生や新入社員に会社の雰囲気・仕事内容を伝える
社内報を活用することによって最終的には、企業の成長へつながることに結びつけていくことが役割でもあり、昔からの流れでダラダラと社内報を作成しているのであれば、目的を見直すか、見切りをつけた方がよいかもしれません。
社内報の課題も見直すべき
社内報はあくまでも、社員が興味を持って読むことに意味があります。媒体が冊子でもデジタルでも目を通してもらわなければ周知、情報共有になりません。
デジタル化の時代ですが、あえて冊子で社内報を発行している会社もあります。社員の家族に見てもらえる、手元に残すことができる、手渡すことができるなどメリットがある一方で、冊子は制作に手間がかかり修正できないなどのデメリットも。
一方、社内報がデジタルの場合、修正がしやくす最新情報の周知が早いなどのメリットがありますが、後で見ようと思っていたのに忘れていた、流し読みされてしまうなどの懸念もあります。
どちらをとっても、メリット・デメリットがあり、社員に興味を持ってもらうような社内報でなければ、そもそも読んでもらうことすらできず、無駄になってしまいます。
社内報の企画力もカギに
社内報は広報部が発行することが多いですが、企画力やデザイン力が試されます。企画・スケジューリング・取材や撮影・執筆や校正・デザイン・発行などやることは多岐に渡り、時間も労力も必要です。
社員に読んでもらうために工夫が求められ、定期的に発行し続けなければなりません。社内報の作成にあたり、自社にあったコスト、作業内容であるのか、今一度見直してみてください。
特に広報部のような部署がなく、通常の仕事と兼任する場合はかなりの負担になってしまうこともあります。発信方法は紙媒体ではなくWeb化した方がよいのか、発行頻度を見直した方がよいのか、代行に依頼した方がよいのか・・・
企画ネタに困り、同じような内容になってしまいがちです。本来の社内報の目的が活かされているのかを確認しつつ、他社の社内報を参考にすると面白いかもしれません。