コミュニケーションにおいて相手の印象に残る1つの要素に「声のトーン」があります。
緊張して声がいつもより高くなってしまう場合もあれば、気分が沈んでい場合には無意識に低くなってしまうことも。
声のトーンを変えることは様々なメリットとデメリットがあり、状況によっては意識する必要があるため、客観的に自分の「声」について特徴を知っておくとよいかもしれません。
声のトーンを変えるメリット
声のトーンを変えることによって、どんなメリットがあるのでしょうか。
・トーンが高くすることで喜びや興奮を、低くすることで落ち着きや真剣さを表現でき、感情表現の豊かさを相手に伝えることができます。
・重要なメッセージや伝えたい情報を際立たせるために、意識的に声のトーンを変えると、ポイントが明確にわかりやすくなります。
・単調な声では、聞き手の関心や興味が薄れてしまうため、意識的にトーンに変化をつけて使い分けます。
・コミュニケーションのやり取りで落ち着いたトーン、温かいトーンで相手に寄り添うことができます。
声のトーンを変えるデメリット
声のトーンを変えるデメリットはあるのでしょうか。
・電話などで相手の表情が見えない場合、音声のみでしかコミュニケーションをとることができません。不機嫌なのかな?不愛想だな・・・と誤解を生じてしまうリスクがあります。
・過度な演技や嘘くさい声のトーンは信頼性にも影響を与えてしまい、信用を失う原因になる可能性もあります。
・長時間にわたって声のトーンを変化させることに意識していると、疲労にもつながり、声のトラブルにもなりかねません。
声のトーンで印象が大きく変わる
声のトーンの様子は文章ではわかりにくいかもしれませんが、ドラマやニュース、バラエティ番組を見ていると参考になる部分は多いですよね。
ラジオでも「同じ人?」と思うくらい、トークをしている時と気象情報を話している時では声のトーンに違いがあり、印象も大きく変わります。
わざとらしく声のトーンを高くし、無理に楽しそうな雰囲気を出していても、周囲にはばれてしまうこともあります。周囲は声と表情を合わせて見るため、目が笑っていない、心から楽しんでいないなど、誤解を与えないよう気を付けなくてはいけない場面もあります。
同じ言葉を使ったとしても、相手に寄り添いたい、怒っていることを示したい、フレンドリーに接したい・・・声のトーンによって受け手側への響き方が大きく異なります。
声のトーンの使い方は状況や相手に応じて調整し、バランスを保ちながら使い分けたいですね。
声のトーンを適切に活用することでコミュニケーションスキル向上の効果を発揮できますが、過度に変化させて、負の影響を与えないように気を付けましょう。