人に相談をする時はどんなタイプの人に相談をするでしょうか。誰でもよいというわけではなく「この人になら話がしたい、相談に乗ってもらいたい」と思うような人を選びますよね。
もし自分が会社の同僚、後輩、友人、家族などから相談をされる場合、態度や言葉で気を付けるべき点というのは何でしょうか。
「聞く」ではなく「聴く」
まずは「聴く」という態度。相談した相手の態度や真剣さで人柄がよくわかります。よく言われているように「聞く」は耳で音を感知すること、「聴く」は注意深く集中して深く理解しようとする行為です。
もし自分が相談する立場であった場合、相談を聞いてくれる人の態度が「聞く」か「聴く」か、見極めてみるといいですね。
急がず、ゆっくりとした態度
相談を受けている側が、時計をちらちら見たり、そわそわした態度をしていると「時間がないのかな」と受け取られ、会話がしにくくなってしまいます。
いきなり本題に入るよりも、雑談などでコミュニケーションを取りながら雰囲気を作ってあげることです。
相談者は困っていること、悩んでいることで緊張状態になっていることも多く、聴く側は「時間があるからゆっくりでいいよ。」ということを示し、相手のペースで話しやすいようにしてあげるとよいですね。
理解すること、共感すること
「自分の考え通りにしたら?」「うん、それでいいと思うよ」というアドバイスは聞いたふりをしていただけにすぎません。相談者の考えと異なったとしても、まずは感情や状況に共感し、気持ちを理解してあげること、客観的な意見、自分の場合の視点からアドバイスすることが必要です。
もし自分にはわからないのであれば、正直に言うことです。適当にカッコつけて偉そうなアドバイスをしても、相手は嫌な思いをするだけです。
また、上司風に威圧的になってしまったり、相談者をすぐに否定するような意見は「この人に相談しなければよかった」と相談者を後悔させてしまいます。
せっかく自分を頼ってきてくれた、信頼してきてくれたのですから、たとえ反対意見だったとしても、まずは理解と共感を意識してみてください。
秘密を守る
相談者からあった話は外部に漏らしてはいけない・・・それは当たり前ですよね。
周囲に探りを入れられても、上手くかわすこと。そして、その後も気にかけてあげることで信頼度がアップします。
相談されたということは、自分が選ばれたことでもあります。ゆっくり時間をかけて聴いてあげること、共感すること、自分の考えを伝えること、秘密を守ること、その後のフォローも含めて、今後の人柄に大きく影響します。
もし誰かに相談されたのであれば、勝手に自分の物差しで軽く見ず、丁寧に対応してください。