自宅や自分の部屋は自分が好きなようにカスタマイズすることができます。趣味にこだわったり、快適さや便利さを重視していたり、自分がリラックスできる環境づくりは大事にしたいものです。
しかし、1日のうち長い時間を過ごす空間でありながらも仕事場は会社が提供するため、自分好みの環境をつくることができません。
そのため作業効率が下がったり、モチベーションが上がらなかったり…社員の立場として不満がでることもあります。
オフィス環境も多様になってきており、社員の家族に見学会を実施している企業、社長のこだわりが反映された設備などオリジナル性がでてきています。
オフィスは新しい・広い・きれいな設備であることは社員として嬉しいかもしれませんが、仕事をするために必要なことはそれだけではありません。
物理的な環境づくり
社員として長時間を過ごすオフィスは物理的なストレスが少ない方が理想的です。
1人の席が狭く、隣の席の山積み資料がなだれ込んでくる…自分のスペース確保が難しい状況では生産性にも影響しかねません。。
一方、社長のこだわりが見えるオフィスが注目されており。仮眠室、カフェやキャンプスタイル、トレーニングマシンの設置など、他にはない設備を導入しているところも増えてきました。
社員同士がつながるオフィスの仕掛け
オフィスは個人作業以外にも、ミーティングが多く行われます。会議室で話し合うだけでなく、オンラインミーティング、ランチミーティング、ソファーに座りながらなど、場所やスタイルも様々になりました。
発言のしやすさ、人との距離感が大きく影響するため、人とのつながりを意識した環境づくり、雰囲気づくりもオフィスにとって必要なものとなってきています。
一昔前は、喫煙所でよく顔を合わせることでほかの部署とつながる、短時間の会話でリラックスした時に新しいアイディアが思いつくなど、オフィスの中で仕事空間とは別の場所がありました。
リラックスすること、人とのつながり、雑談は、生産性がアップしたり、新しいものを生み出すきっかけとなります。
つながりから離れることが必要な場合も
つながることばかりの環境も人によっては疲れを感じ、窮屈に思ってしまうこともあります。
「少し1人になりたい」「雑音から離れて1人で集中したい」などひとり空間の需要もあります。
社内にソロワークスペース、個室ブースなどを取り入れている企業もありますが、理想はあっても現状はなかなか難しいものです。
感染症対策として需要が高まった外部のレンタルオフィスを利用するなど、働く場所を限定しない工夫もあります。
社内のオフィス環境から離れたとしても、ネット環境で必要な時につながることができ、人によっては生産性アップにつながる環境づくりとなるため、仕事内容によって変化させる柔軟さが求められます。
オフィスの設備や環境づくりは要望にキリはありませんが、資金には限りがあり、社員の意見を聞いてばかりもいられません。
しかし、会社の利益を生み出すのも社員です。「うちは無理」と一言ではねのけるのではなく、今の時代に求められていることを知ることで何か改善ができるかもしれません。