動画の視聴が多くなり、文字を読む人が減っている傾向にあります。さらにタイムパフォーマンス重視の影響か、ウェブサイトに訪れたユーザーが記事をじっくりと読んでいないと言われています。では、訪問したユーザーはウェブサイトのどこを見ているのでしょうか。
ユーザーはウェブサイトのどこを見ているのか?
ホームページに訪れるユーザーの多くは、テキストを詳しく読むことなく、視覚的な要素や直感的な情報に頼って目的の情報を探そうとします。
スクロールする指使いが早く、明らかに文章を読んでいないだろうなという人もいます。
例えば、知りたい情報をキーワードで検索し、ウェブサイトで閲覧している中で、じっくり読むよりも知りたいキーワード付近だけを読む、タイトルだけを拾い読みする、知りたいことを知ったら離脱・・・こうした傾向に対して、効果的なホームページのデザインや内容の工夫は非常に重要となります。
インパクトのある動画や画像で興味を引く
テキストよりもまず目に入るのは画像やアイコン、動画などのビジュアルです。
文字情報を避けるユーザーは、視覚的に魅力的な画像や動画に引き込まれやすいため、シンプルでインパクトのあるビジュアルを活用して、ユーザーが瞬時に情報を理解でき、記憶に残るような工夫が効果的です。
商品の特徴を文章で長く説明するよりも、動画や画像で解説をする方が一目瞭然ですよね。
明確な見出しと短い文章で最低限の情報にまとめる
ユーザーが文章を読まない傾向にあるからといってテキスト情報を完全に排除することはできません。
視覚的に目立つ部分に視線を向けやすいため、見出しを大きく、はっきりと設定すること、強調されたキャッチフレーズを使用することで、ユーザーがページの内容を把握しやすくなります。
フォントのサイズや色の違いを活用するのも一つです。また文章はできるだけ短く、要点を絞って伝えることが大切です。
「結論から先に述べる」というスタイルで書くと、先を読んでもらえないのでは?という心配もあります。
しかし、検索意図を持っている人にとっては「どこに知りたい情報があるのだろう」「ずっと文章を読んだけれど、自分が知りたいことはこれではなかった」というズレが生じないというメリットがあります。
そのため先に知りたい結論が一致したことで興味を持ってもらいやすいという手法も活用することができます。
直観的に操作ができるナビゲーション
文字を読まないユーザーのためには、分かりやすいナビゲーションも重要です。
目的のものを探すために効率よく操作ができるユーザーファーストを大前提とした設計をしなければなりません。
ユーザーが迷うことなく必要な情報にたどり着けるように、直感的に操作ができるメニュー構造や、わかりやすいボタンのデザインや配置が求められます。
ウェブサイトに訪れるユーザーは、すべてのテキストを細かく読むとは限らないため、画像、動画、フォント、色彩、配置、ボタンアニメーションなどを利用し、ユーザーファーストを意識した設計を心がけてみてください。