ウェブサイトの制作が完了し、いよいよ公開。多くの企業や個人がホッと一息つく瞬間ですが、実は公開後にもさまざまなトラブルが発生しやすいタイミングでもあります。
ウェブサイト公開後に起こりがちである代表的なトラブルとにはどのようなことが考えられるのでしょうか。
表示の崩れや動作不良
公開後に最も多いトラブルのひとつは、ブラウザやデバイスによってサイトの表示が崩れたり、リンクやボタンが動作しなかったりすることです。
これは制作時に特定の環境だけでテストを行ったり、最新のブラウザ対応が十分でなかったりすることが原因のことも。
公開前に主要なブラウザやスマートフォン、タブレットなど、複数のデバイスで表示確認をしましょう。レスポンシブデザインの動作チェックも忘れずに行うことが大切です。
万が一、公開後に不具合が見つかった場合は、すぐに修正対応を行ってください。
サイトの表示速度が遅い
ユーザーから「ページの読み込みが遅い」と指摘されることもよくあります。
画像ファイルが大きすぎたり、不要なスクリプトやプラグインが多用されていることが原因のことにあり、画像のサイズや圧縮率を適切に調整することが効果的です。
また、使用していないスクリプトやプラグインを削除して整理することも忘れないようにしたいものです。
サイトの速度改善は、ユーザーファーストであるSEO対策にも必要不可欠ですので、定期的にチェックしてください。
SEOの順位が上がらない・アクセスが少ない
公開したのに検索結果で上位に表示されず、アクセス数が伸び悩むケースもあります。
これはコンテンツの質やキーワード設定、内部リンクの設計が不十分なことが原因となることが多くあります。
SEO対策を強化するためには、定期的にコンテンツを見直し、ユーザーのニーズに合った情報を充実させることが大切ですが、反映に時間がかかるため、コツコツと修正しましょう。
サーバーやドメインの問題
公開直後にサーバーがダウンしたり、ドメイン設定のミスでサイトが表示されなくなることがあります。
これらは設定の不備やアクセス集中によるサーバー負荷が原因か、いくつかの環境トラブルを想定しておくと対応が早くなります。
こうしたトラブルを避けるためには、公開前にサーバーの安定性をしっかりチェックし、必要に応じてスペックのアップグレードやバックアップ体制を整えることが重要であるため、見た目だけでサイトの完成とは思わず、サイト運用の一連の流れを考えておきましょう。
セキュリティの甘さによる被害
近年、ウェブサイトに対する攻撃が増加しており、セキュリティ対策が不十分なサイトは情報漏洩や改ざんのリスクが高まります。
サイトを運営していく上で新しい情報を入手し、定期的なセキュリティ診断や監視を行うことで、リスクを最小限に抑えることができます。
ウェブ制作は公開がゴールではなく、そこからがスタートです。トラブルを未然に防ぎ、万が一発生した際には迅速に対応できる体制を整えることが、長期的なサイト運営の成功につながります。
個人のサイトでも公開直後はトラブルなくスムーズに進んだとしても、日々変わる情報社会の中でWebサイトの保守・運用を意識して自分の資産を守りましょう。