個人情報の取り扱いについて、すでに法律としてルールができ、改正されてきました。今では企業だけでなく、「個人情報をデータベース化して事業に利用している事業者」すべてが適用対象となっています。
身近で言えば、個人事業主、町内会や自治会、学校の同窓会なども該当します。
ウェブマーケティングでも個人情報保護法に関わることがあります。基礎知識だけでも知っておくといいですね。
個人情報とは具体的に何を指すの?
個人情報と言っても具体的にどのようなことをいうのでしょうか。
個人の氏名、住所、生年月日、電話番号、会社・学校名、銀行口座、クレジットカード番号…このような情報を含む情報全体が個人情報となります。
会社や学校名だけでは個人を識別できないのでは?となりますが、個人の識別が可能になるものも個人情報となります。
例えば、名字の〇〇さんだけでは誰のことかわかりませんが、さらに「△△会社に勤務」「□□県〇番地☆丁目在住」と情報を合わせることで、個人の特定ができますよね。
逆に、学校名と学生番号の情報だけでは「誰」かという名前はわかりません。しかし、学校内の学生名簿をたどれば、個人を特定することができる…このようなパターンも個人情報となるのです。
「個人情報保護方針(プライバシーポリシー)」についてよく見るようになった
携帯電話の契約やクレジットカードを作成する時に、「個人情報保護法」に関する説明があります。色々なサイトでも「プライバシーポリシー」というリンクが貼られたページがあります。
企業がお客様の個人に関する情報を集めたり、企業活動に使用することもあります。その際には、使用の目的などを説明すること、個人情報保護法に基づいたルールを定めることで、社会の信頼を守っています。
企業から個人情報の流出などのトラブルが発生してしまうこともあります。企業だけでなく、小さな団体でも、サイト運営をする側でも、個人情報に関する取り扱いは気を付けなくてはなりません。
ユーザーとしても個人情報について知っておこう
今はSNSで簡単に情報や言葉を発信することができます。何か事件があればネットユーザーが様々な情報を駆使し、個人の特定につながる話もよくあります。
自宅で撮影した写真をサイトにアップしただけなのに、身バレしていたという話があります。写りこんでいた背景、撮影の日時や位置情報から、ハンドルネームを使用しても個人が特定されてしまったなんたなんていうことも。
さらに学校名や友達の情報をSNSにアップすれば個人の特定につながってしまう可能性もあります。
企業やWebサイトの運営者はお客様情報のデータはもちろん、個人個人でも、その時のノリで気軽に発信せず、情報の取り扱いには十分気を付けるように心がけましょう。