近年、人気拡大中のコワーキングスペース。働き方改革の推進、テレワークの拡大に伴い、場所にとらわれずに働くことができるコワーキングスペースを利用する人が増加しています。仕事ができる環境、場所が大きく変わってきていることに注目です。
コワーキングスペースって何?
コワーキングとは、アメリカを中心に始まったワーキングスタイルで、「Co(共同で)」「Working(仕事をする)」の2つの言葉を合わせたものです。固定のオフィスを構えるのではなく、場所の縛りがない環境でも働くことができる作業スペースです。
例えば個人事業者、起業家、ノマドワーカー、デザイナーなどの職種の人たち、スタートアップ企業にとって、自由にコミュニケーションをとり、情報共有ができる場ともなります。また、大企業の参入も増え、サテライトオフィスとしての利用、新規事業進出のため、異業種交流として活用されています。
コワーキングスペースの設備や料金は?
コワーキングスペースにはどのような設備があるのでしょうか。
カフェとは違い、仕事場であるため、多くはビジネス用にWi-Fiや電源が用意されています。会議室、ホワイトボード、モニター、プロジェクターなどの備品、Web会議ができる部屋、コピー機、宅配ロッカー、ドリンクサービス、電子レンジ、キッチン、シャワー、駐車場、託児室、撮影機材・・・施設によってさまざまな設備があります。
利用料金の相場は、定額制の場合、月額会費1~3万円、ドロップインといわれる1日利用で1,000~3,000円が目安となっています。
ナイトプラン、学生プランなど料金プランが設定されている所もあるので、設備と合わせてお気に入りを見つけると仕事もはかどります。
コワーキングスペースを利用するメリットは?
自宅やカフェで作業しないで、わざわざコワーキングスペースを利用するメリットはなんでしょうか。
- 自宅ではつい怠けてしまう、気持ちを切り替えて作業をしたい
- 自宅を仕事部屋にするための設備費がかかる、起業したばかりでまだ設備に投資できない
- 長時間、周囲を気にせず滞在したい
コワーキングスペースは、そんな人たちにとって低コスト、仕事に集中しやすい環境、周囲の目や時間を気にせず作業ができる場所となっています。
また、他業種の人たちとの交流によってビジネスチャンスが広がる可能性もあります。施設によっては、ワークショップやセミナーなどのイベントが開催され、刺激を受けて仕事をすることができます。
ニーズが増えてきたため、駅ナカや駅近郊の提携ホテルでも作業ができるスペースを拡大し、キャンペーンも行っています。ちょっとした空き時間を有効活用することができますね。
アメリカではショッピングモールにコワーキングスペース、イベントスペース、デモスペースを設置したり、コワーキングスペースからモノづくりを融合させたり、新しい物を生み出しています。日本でもこれから多くの可能性がまだまだあります。