業種にもよりますが、基本的にデスクワークの人は長時間座っての作業になります。オフィスならば打ち合わせやフロアの移動など、動く目的がありますが、在宅ワーク、テレワークが増えた今、会社での作業とは違い、動くことがほとんどない・・・。
着替えすら、適当という生活になっているかもしれません。
日本人は世界の中でも座っている時間が長い
シドニー大学の研究結果から、世界20ヶ国22万人を対象に「平日座っている時間」を調査したところ、日本人の平均座位時間は約420分(約7時間)で、最長だったという結果だったそうです。
※平日の座位時間
日本、サウジアラビアが420分/日
台湾、ノルウェー、リトアニア、香港が360分/日
日本は労働時間も長いため、座っている時間も長くなってしまいますね。
座位時間が長いとどうなるの?
座り過ぎると、どうなるのでしょうか?
脚の筋肉をほとんど動かしていないため、血流が悪くなり、エコノミー症候群のようになってしまいます。代謝も悪くなり、生活習慣病のリスクもアップ。
その結果、肥満、高血圧、動脈硬化が進み、糖尿病、心筋梗塞、脳梗塞などを引き起こす可能性もでてしまいます。
最近では、座っている時間が死亡率に影響してきていると、企業で認識が広まりつつあります。
自分で防げる!座り過ぎ対策をしよう
一部の企業では、スタンディングデスク(立ったまま作業ができる机)を使用したり、会議も座らずに行うところもでてきました。
しかし、自宅で仕事となるとどうなるでしょうか・・・。
仕事部屋がなく、ベッドの上でくつろぎモードでパソコン作業をするならば、余計に動くことが減ってしまうのではないでしょうか。しかも、くつろいでいるようで、体に負担がかかっているなんて、本末転倒です。
座り続けることで健康被害を及ぼしている原因は、脚を動かさないだけでなく、座り方にも問題があります!
腰痛、目の疲れ、首の痛み、肩こり・・・正しい座り方をしていないと、体が悲鳴をあげて、日常生活に影響がでてきます。
自宅での作業が特に増えてきた方、家の中にひきこもって運動不足の方、ちょっとしたことですが、出来ることを心がけてみましょう。
30分に1回は立ち歩く
最も簡単ですね。水を飲みに行く、トイレへ行く、郵便受けを見に行く・・・
とにかく、その場から離れてみることが大切です。
ついうっかり時間が経ってしまったということもありますので、タイマーをセットするのも1つ。
また、その場を離れることができないのであれば、かかとの上げ下ろし運動をしたり、ふくらはぎを軽くもんだりするなど、エコノミークラス症候群の予防方法を参考にした足の運動もスポーツ庁でおすすめしています。意識してみるといいですね。
座る姿勢に気を付ける
椅子、座椅子、ゲルシート、スタンディングデスクなど、体の負担を減らしたり、機能的に設計されているアイテムが多くあります。
癖で足を組んでしまうと骨盤のゆがみになり、そこから腰痛、肩こり、頭痛などを引き起こしてしまいます。足を組まないように浅く座るなど、心がけましょう。
自宅にいると、つい気が緩みがちです。どんな姿勢でも仕事ができるかもしれません。作業に夢中になり、つい癖が・・・無意識で・・・気がついたらこうなっていた・・・なんてことを続けていると、体へのダメージが増えてしまいます。
自分の体調管理に気をつけるためにも、作業の効率アップのためにも、長時間の座りっぱなしや、座り方に気を付けてくださいね。