SNSの普及により、テレビCMや広告よりも口コミから情報を知ることが増えました。自分が消費者として興味あるものを購入する時、口コミやレビューを参考にすることもあります。中には、悪意ある口コミも混ざっていますが、リアルで即知ることができる情報は企業側にとっても有効な宣伝方法となっています。
口コミマーケティングとは?
マーケティングにはさまざまな手法がありますが、その中に「口コミマーケティング」があります。商品やサービスの話題を、意図的に活用して認知を広めるマーケティング手法です。
自分が親しい人、著名人、憧れの人が教えてくれた商品の感想は信頼度が高いですよね。こうした人間の心理をうまく活用したものが口コミマーケティングです。
口コミを利用したマーケティング
口コミを利用したマーケティングの中には、企業や店舗が様々な媒体を使用して短期間で意図的にバズを発生させて、商品の話題を広める「バズマーケティング」や、Web上の口コミで商品やサービスの認知を自然に拡散させる「バイラルマーケティング」などがあります。
口コミ効果に影響する人たちって?
一般の人たちも自由にSNSで口コミを発信することができ、それぞれ宣伝方法によって呼び名が変わります。
企業側が一般の人たちによる口コミ効果を利用する動きが増えています。
インフルエンサー
芸能人やスポーツ選手など、消費者に大きく影響を与える著名人たち
アンバサダー
企業からお金や商品サンプルをもらって、商品の宣伝をする人
アドボケイツ
自分の意志で商品やサービスをみ他人におすすめする人
口コミマーケティングのメリットとは?
企業や店舗が口コミマーケティングを実施するメリットとは何でしょうか。
自分の身近な人、知人から教えてもらう口コミは他の広告よりも信頼度が高くなります。口コミは、会話で拡散、SNSで人から人へ拡散など、自然と広がっていくため、企業側は手間もかからず、従来の広告単価も断然安くなります。つまり、コストパフォーマンスは高いと言えます。
また、SNSが無料で利用できるため、導入のハードルが低く、世界中に拡散することができ、上手に活用することでメリットが多くある手法です。
気を付けるべき点とは?
日常生活でも良い意味でバズれば、話題性がありものすごい宣伝効果がありますが、逆にネガティブなことが拡散されてしまったり、風評被害によって倒産してしまうこともあります。社員教育を徹底する、対応に困った時は専門家へ相談するなど、対策も考えておきましょう。
また、企業や店舗の関係者が、一般の消費者を装って商品を宣伝することを「ステマ(ステルス・マーケティングの略)」と言い、モラルに反し、イメージダウンにつながります。
また、インフルエンサーなどに企業が宣伝を依頼し、インフルエンサーは依頼を隠してあたかも一般人のように商品を宣伝した場合もステマになります。商品の口コミをする時には「PR」「広告」など、消費者にわかるように表示をしなければなりません。
口コミマーケティングは多くのメリットはありますが、やみくもに利用しても効果がでません。着手する前にコンセプトを明確にする、口コミを広げる仕組みづくり、収益化の導線設計がポイントとなりますので、戦略的に口コミマーケティングを活用しましょう。