時代の変化とともに、上司と部下の関係も変わってきている現代社会。一昔前は、上司という権限を振りかざしていた人も、今ではそんなやり方では通用しなかったり、周囲の考え方も変わってきました。
しかし、会社の中では人と人との関係を築きつつ、仕事の成果を出していかなくてはなりません。さらに上司は部下を育てる必要があります。
部下のモチベーションをアップさせる言葉、伝え方のコツを知って、ぜひ明日から試してみてはいかがでしょうか。
「褒める」ことは相手の自己肯定感が高まる
子育てでも言われていますが、褒められると誰でも嬉しいもの。否定的な言葉を投げられた部下は落ち込み、苦手意識がでてしまったり、ネガティブな方向へいってしまいます。普段から相手に興味を持ちながら接し、褒めるポイントを見つけてみましょう。
具体的に「褒める」部分を伝える
適当に褒める言葉だけを投げかけても、言われた方は「ただ言っているだけだろうな」と見抜いてしまいます。
しかし、具体的に「〇〇の部分、上手にまとまっていて、よくできていたよ」「売り上げが〇%上がったね」と言われれば、しっかり自分を見てくれているんだなと感じます。
「すごい」「素晴らしい」の一言で終わりにしないようにしましょう。
過程を褒める
見た目の結果はもちろん褒めやすいのですが、部下が失敗することもあります。出来る上司は、そこで部下に叱責するのではなく、「過程を褒める」ことが大切です。
達成していなくても、プラスになった部分に目を向け、努力やチャレンジしたことを見てあげることがポイントです。
直接ではなく、人を介して褒めると効果あり
直接褒めてもらうことは嬉しいですが、人づてに聞いたり、多くの人が集まっている中で褒められることは、恥ずかしいながらも気分はいいですよね。
しかし、過剰に褒めたり、同じ部下ばかりを褒めている光景が続いてしまうと、妬みに変わってしまうこともあるため、バランスが大事です。
裏がある「褒め言葉」に注意
部下を褒めつつ、自分の思い通りに動かそうという使い方はNGです。
例えば、
「いつもすぐに動いてくれて助かるよ。間違いも少ないし責任感もある。だからこの仕事をやって。」
このようなお願いの時の褒め言葉は、部下として単純に嬉しいと受け入れにくいものです。相手を信頼して仕事をお願いしたいのであれば、言い回しには気を付けましょう。
注意する時は褒めること、信頼関係を先に
緊急性が高いものは、その時その時にズバッという必要がありますが、
注意事項は、ある程度褒めてから言う
という方法があります。子育てでも言われていますが、いつも怒られてばかりの子は親の注意を聞かない、褒められている子がたまに注意されると素直に聞くという話があります。
相手に注意することが必要な場面はたくさんありますが、言い方だけでなく、普段から褒めること、信頼関係を築いてからの方が部下もすんなり注意を受け入れやすくなります。
こんなに部下に気を使わなきゃいけないのか?と思うかもしれませんが、部下だけでなく、さらに上司にも見られている立場であれば、自分の立ち位置は重要です。
周囲が見ていること、部下との関係が良好なことは、自分にとっても仕事にとってもプラスになります。少しずつ心がけてみて下さい。