各学校が長期休校の中、オンライン授業を導入する学校が増えました。学びを止めないために、各学校での工夫がメディアでも取り上げられています。実際にオンライン授業ではどんなことが行われていたのでしょうか。小中高大で授業内容は異なりますが、オンライン授業の一例をご紹介したいと思います。
どんなツールを使用している?
オンライン授業とは、インターネットを介して行う教育学習のことですが、やり方は様々あります。
教員が作成した動画や音声を配信したり、リアルタイムで授業を配信したり、Webカメラを使って双方向でやりとりすることも。オンラインでメッセージの配信、課題、生徒の提出物を回収、採点、質問受付なども行います。
ツールとしてはスマホ、パソコン、タブレットがあること、もちろんインターネット回線は必須です。スマホやノートパソコンにはWebカメラがついているものも多くありますが、必要に応じてWebカメラ、イヤホン、マイクなども用意しなくてはいけません。
グーグルクラスルームの利用
グーグルクラスルームを導入している学校が多くあります。スマホアプリもあるため、子供たちが自分で操作をすることができます。
各教科担当の先生がそれぞれ「クラス」を作成し、そこに生徒たちがメンバーとして参加します。
先生からメッセージが配信され、動画、ファイル資料、問題などが添付されていれば、自分で視聴したり、印刷をして生徒は学習を進めます。
中には解答を入力できる解答フォームがあり、答えを入力して完了ボタンを押すと、自動採点されるというシステムも。生徒が書いたノートや問題の答えをスマホで写真撮影をし、ファイルをアップロードすることによって提出する方法もあります。
メンバー全員が見ることが可能なメッセージや、先生へ個別に質問のメッセージも送ることができ、まさに自宅にいながら授業を進めることが可能になっていました。
双方向のやりとりは?
リアルタイムで双方向のやりとりするタイプでは、ZoomやGoogle Meetがあります。クラスメンバーの顔を見ることができ、先生も生徒たちの反応がすぐにわかります。
板書の授業以外では、ホームルーム、体育を兼ねたちょっとした運動、英会話、個別面談などで利用ができ、先生と生徒の距離感が縮まる授業となります。
突然の長期休校となり、普段からオンラインを活用していた学校はスムーズに切り替えができたようですが、多くの学校は最初は手探りで始まっていました。家庭でのWeb設備も同じ条件ではありません。動画を見ることができなければ、学校からDVDを郵送したり、入力フォームが使えない、印刷ができない場合はノートを使用するなど、全員が同じ環境で学ぶことが難しいということもありました。
今後はタブレットの活用も踏まえて、生徒は臨機応変に対応できる力を身につけていくこと、学校側は配信内容、課題の出し方、生徒との接し方など工夫をこらしながらオンライン授業を活用することが必然となりました。
先生たちも親も大変な部分はもちろんあります。すべての授業をオンラインにすることで解決するわけではありませんが、使い方の工夫によって、子供たちの学びを進めることができるようになりました。
これを機に子供たちの教育にオンラインの活用がますます注目されています。