モノやサービスを1つ売るだけでも、企画、制作、販売、宣伝など多くの過程があり、人件費や時間をかけて自社の成長、売り上げアップにつなげていきます。その時の思い付きで物事を進めているわけではなく、商品を購入してくれるターゲットを考えるわけですが、ターゲットよりももっと細かい設定である「ペルソナ」というものがあります。
「ターゲット」設定とは
マーケティングで「ターゲット」というと
・職業
・性別
・家族構成
・地域
・価値観
・利用目的
・悩み
など、いくつかのパターンを組み合わせて設定します。
例えば、お弁当宅配や家事代行の料理を宣伝したいという時、
というターゲット設定はどうでしょうか。
これで商品を考えると、一人暮らしの男性なんて、20歳も90歳も当てはまりますし、収入や価値観も曖昧な場合は、1日の設定金額も決定しにくくなります。よく20代女性がターゲットという話もありますが、対象者の幅が広くなり、商品開発では具体的なイメージ戦略ができません。
「ペルソナ」設定とは
一方、「ペルソナ」は「ターゲット」よりももっと細かい設定を考えます。
かなり具体的な人物像を設定したものがペルソナです。
なぜ架空の人物を考えるペルソナ設定をするの?
ペルソナ設定でより細かい人物像をつくることで、顧客のニーズがつかみやすくなり、戦略が考えやすくなるメリットがあります。
ターゲットのような幅広い設定の場合、アプローチをする時、魅力的なアピールポイントが弱くなってしまいます。また、人によって捉え方が異なり、社員同士のミーティングでも話し合いの上で時間に無駄が生じてしまうこともあります。
業務の効率化にもつながるため、ペルソナマーケティングを取り入れている企業は多くなりました。
ペルソナを決める準備
ペルソナを決める前に、データ収集が必要になります。自社の商品購入の傾向、街頭調査、アンケートなどを活用し、担当社員がイメージできる架空人物の設定を作っていきます。
1度設定を決めたら最後まで変更しないというわけではなく、社会情勢、世の中の景気など時代の変化とともにペルソナの人物像も変えていく必要があります。
求められているニーズの商品、サービスを提供するためにペルソナ設定が有効ですが、途中で見直しをしつつ、結果的にどうであったかを社内で検討することで、企業の売り上げにつながっていきます。