インターネット、パソコン、スマホが普及し、情報機器は今や生活の一部になりましたが、一方で、使い方を間違え、無知のままでいると恐ろしいことにもなりかねません。意図していないところで犯罪に巻き込まれたり、個人情報が拡散されたり、社内機密が漏洩したりと、個人個人が情報に対する意識がとても重要です。
そこで今、小学生から教育として取り入れられているのが情報リテラシーであり、時代の変化が目まぐるしく動いていく中で、社会人や大人にも様々なリテラシーが必要となっています。
リテラシーとは
リテラシーは英語の「literacy」からきており、「読み書きの能力」「情報機器を利用し、必要な情報を抜き出して活用する能力」「コンピューターについての知識や利用能力」などの意味があります。理解や知識だけでなく、機器を有効活用する能力などの意味合いで使われることもあります。
リテラシーの種類は何がある?
リテラシーにはいくつか種類があり、リテラシーの前に言葉をつけて様々な理解力、能力の意味で使われています。
ITリテラシー
インターネット関連全般(通信・ネットワーク・セキュリティ・コンピューター・SNSなど)、パソコン操作に関わるマウス、キーボードを活用する能力。
情報リテラシー
身の回りにある膨大な情報から、適切な情報を選択し、使いこなせる能力。
メディアリテラシー
新聞記事やテレビなどから、メディアが伝えたいメッセージや、与える影響を見極める能力。
その他、株式、保険、投資信託、家計管理、資産形成など、お金に関して資産を守るための能力である「金融リテラシー」や、健康でいるために必要な医療情報を収集し、適切に理解をして利用するための能力である「ヘルスリテラシー」などもあります。
ビジネスパーソンのITリテラシーが低いとどうなる?
いくつか種類があるリテラシーですが、もし社員のITリテラシーが低い場合、会社にとってどんな弊害があるのでしょうか。
コミュニケーションがとりにくい
ITリテラシーが低いことで、チャット、ビデオ会議、メールなどのツールを活用できず、社内だけでなく、顧客とのコミュニケーションが円滑に進みません。
デジタル化に対応できない
近年、急速にデジタル化が進み、メディア・IT機器に若い頃から接することが増えましたが、アナログ派の人もいます。手作業の良さよりも、効率化を重視する業界でITリテラシーが低い場合、生産性に影響してしまいます。
情報漏洩や炎上のリスク
ITリテラシーが低いことで、個人情報や社内情報のファイルやデータ送信やUSBの取り扱いの注意が足りず、情報漏洩してしまったり、フィッシング詐欺やPCウィルス感染を招くことにもなりかねません。
また、SNSの活用は企業として有効活用できる反面、炎上につながってしまうこともあります。個人のSNSから会社を特定されてしまうこともあるため、個人個人のITリテラシーが求められます。
リテラシーを向上させるために
小学生もパソコンやスマホを利用する機会が増え、情報リテラシーを学んでいます。生活の中には多くの情報があり、便利な反面、情報に惑わされたり、犯罪に巻き込まれたりしてしまうことも。
情報は一度公開されてしまうと、素早く公開・拡散され、自分では消すことができないという怖さもあります。自分たちの身を守るためにも、会社の損失を生み出さないためにも、学校、企業、家庭でのリテラシー教育が必要な時代になっています。