デジタル機器に囲まれた生活の中で生活が便利になった一方で、氾濫した情報に惑わされてしまう状況でもあります。
ネットが普及し始めたころは、自分がほしい情報を得るためのツールとして活用していましたが、今では勝手に情報が流れてくる、自然と目にしてしまうなど、弊害も起きています。
ますます巧妙になっているクリック詐欺
迷惑メールも途絶えることなく対処が難しい問題ですが、中でも大手サイトの作りを真似て、本物であるかのようにクリックを誘導しているメールは見極めのハードルが高くなっています。所々に不自然な箇所があるものですが、とても細かい部分であることも多く、本物サイトが注意喚起しているので確認することが重要です。「思い当たらないけど、何かの間違い?確認しなくては・・・」と、焦っている場合はクリックしたくなるような内容となっていて巧妙さが恐ろしいですね。
情報の信頼性を自分で判断する力
公式のウェブサイトや信頼できるメディアとは異なり、ソーシャルメディアや匿名のブログなどは情報の信頼性に欠けることがあります。情報を受け取った際に、その情報源が信頼できるかどうかを慎重に判断するのは自分自身です。
正しい情報と誤った情報が混在している中から、情報について正誤性をどう見抜くか?自分が得る情報を適切に判断する能力が求められていますが、具体的に誰も教えてくれるわけではありません。
事実なのか、書いている人の都合よい切り抜きとなっていないか、背景や文脈は・・・???
複数の情報源で確認すること、客観的な判断で一度考えること、鵜呑みにしないことです。
情報のシェアには気を付ける
誤った情報を拡散することは、他の人々の判断を誤らせる可能性があります。自分がよいと思ったものを気軽にシェアすることができますが、情報をシェアする前に、信頼性や正確性を確認するなど、慎重な判断をしてください。
誤解を招いたり、他人を不安にさせてしまう可能性もあります。また、自分が発信源となれば責任は自分にあるという自覚が必要となります。
情報を扱うことは難しいものです。そして、拡散のスピードも速く、デジタルタトゥーのように一度出回ったものは消すことができないなど、自分では制御できなくなる部分もあわせもっています。
会社として大きな損失につながる可能性も
情報に関して個人での扱いもハラハラするものですが、会社での情報は社員1人1人の意識が大きく影響します。一歩間違えれば、会社の存続危機にもなりかねません。
社員教育でネットリテラシーについて扱うこともあるかもしれませんが、会社内にも情報が多くあり、機密情報の管理は各社員が気を付けるべきことです。
デジタル環境に関することは常に変化し、情報の危機に関しては定期的に知識のアップデートも必要となります。
会社として大きな損失につながる可能性もあるため、事前にトラブルを防ぐ意味でも社員教育や情報の社内共有をしましょう。