「休む=サボり、楽をする」というイメージが持たれがちですが、体の状態は人それぞれであり、人に説明をしたところで理解してもらうことはなかなか難しいものです。
さらに心の疲れはもっとわかりにくく、自分自身ですら気が付かないうちに疲労が蓄積していることもあります。
休むことに罪悪感を持ってしまう、引け目を感じるなどと思うことは、周囲の雰囲気が休める状況を「良し」としていないからでしょうか。その人自身の性格でしょうか。
頑張ることも大事だけれど危険のサインも見逃さない
「誰かのために頑張ろう」「仕事のために頑張ろう」と思うことは素敵なことでもありますが、それは自分が元気で健康な状態での話です。「みんなも頑張っている」「自分がいないとみんなが困る」など、責任を感じたり、甘えたり、人に任せたりすることが苦手な人は無理をしてしまうことも。
周囲の環境によっては「休んでくれても大丈夫」ということもありますが、誰も口にしなければ、つい頑張ってしまう性格の人もいます。
自分の中でオーバーワークに気がつかず、疲労がたまりすぎ、ダメージが大きくなってしまうこともあり、周囲は気づきにくいものです。
自分自身でブレーキをかける、助けを求めるなど、信号を出すことも必要ですが、現状はなかなか難しい・・・ということもありますよね。
休むことの伝え方にも気を付ける
人は休むことでエネルギーをチャージし、次へのパワーがでてきます。オンとオフが必要です。
休むことは寝ることだけではなく、趣味のことでも、運動でも、旅行でも、自分でやりたいことをやって気持ち、心をリフレッシュさせることも含みます。
体と心に限界が来てから休むのではなく、エネルギーチャージが必要だなと感じた時には、なるべく休みを取りたいものです。
しかし、自分がやるべき作業の兼ね合いや周囲の助けが必要であったり、迷惑が掛かってしまう時は、自分自身だけの問題だけではないのが難しいところ。
「疲れたから休みます」「メンタルがボロボロなので旅行に行ってきます」というような言葉では、周囲からするとサボりのイメージとなってしまう可能性も・・・。
言葉にすることは大事ですが、伝え方は気を付けなければなりませんね。
日ごろから自分のお疲れサインを見逃さない
必死になっていたり、様々なことに追われていると自分を見失ってしまいます。体も心も壊れてしまう前のお疲れサインを見逃さないようにしたいものです。
周囲の環境が休むことを許してくれない場合は、そこから逃げること、自分がつい頑張ってしまう性格であれば、いつもより手前で「無理です。助けて。」と伝えること。
自分のペースや考え方が違う人たちと毎日お付き合いや仕事をするわけですから、疲れることがあるのも当然です。
休むことはむしろ健康や幸福を促進するために必要な行動だと思って、少し力を抜いて自分自身を大切にしてください。