夏休みになると宿題の定番の1つでもある自由研究。習い事や塾で忙しい子どもたちも増え、親は仕事ということもあり、自由研究は任意の課題となっている学校も増えました。
夏休み明けに自由研究の作品が並べられると、気合の入れ方が様々で、選ばれた作品は市や県などへ出展されることもあります。構想を考える、材料をそろえる、観察をするなど時間をかけ、旅行へ行ったり、作品を作ったり、レポートを書く自由研究は子どもだけで作り上げることはなかなか難しく、親にとっても悩むもの。
自由研究を面白いと感じるか、アイディアに苦労してぎりぎりまでやらないか、面倒くさいので適当に済ますか、子どもが低年齢のうちは親の宿題とまで言われていたくらいです。
今では夏休みの自由研究テーマの幅も広がり、プログラミングでゲームを作るなどのコンピューター関連も増えています。時代が変わりましたね。
そして、今の子どもたちにとって必須となっているのが自由研究にも重なる探究学習。長年、暗記重視だった学習指導要領が変わり「探究学習」が注目されています。
大学受験でも探究活動の実績が必要となってきているため、実際に自分で興味や課題を見つけて活動する機会が増えています。
探究学習ではどんなことをやるのか
探究学習は学生が自らの好奇心や探究意欲を活かして、疑問から課題を設定し、調査し、学びを深める教育手法です。答えや正解がない学習で、単に座学の勉強だけで情報を受動的に受け取る勉強スタイルとは異なっています。
全部学生1人でやるのではなく、先生がガイド役となったり、グループワークで作業をしたり様々な取り組みがあります。
探究活動から学ぶことは大きい
学校によっては地域や企業との連携など中学生・高校生が課題を見つけ、調べ学習をし、発表を行う、コンテストに参加するなど、起業につながるケースもあるくらい本格的な活動をしている学生もいます。
学生が1つのテーマを深堀りしていくこと、解決するために調査をしてグループで考えること、発表するためにプレゼンの準備をすることなど、社会人としても必要な行動です。
1人1人、得意や不得意がある中で何ができるか・・・役割分担をしながら1年近くかけて行う探究活動は学生にとってよい経験となります。
常に関心・疑問を持つことから始まる
自分が何もしなくても世の中は動いていきます。しかし、ふと周囲に目を向けると「本当にこれでいいの?」「この問題を解決するためには何ができる?」何気ない日常の中にも問題点が多くある中で、ふとした瞬間にも考えることが大事なのでは?と、探究活動の経験から気がつくきっかけにもなります。
自分がしてきた経験はいつか役に立つ時がくる、どこかでつながる、活かされる時がくる・・・学生時代は精一杯で学校にやらされている感があるかもしれませんが、大人こそ探究活動をやってみると、学びの楽しさを再発見するかもしれませんね。