ホームページを訪問した時、目を引く一番の要素はデザインです。見た目の印象で判断するユーザーも多く、センスがないホームページはすぐに離脱されてしまいます。
ユーザーは「知りたい情報を得ること」を目的として検索してホームページにたどり着いているため、せっかく訪問してくれたユーザーに満足してもらえるようなサイトでなければなりません。
ホームページはユーザーの行動を意識したうえで様々なコンテンツの構成を考え、検証を繰り返しながら作られていますが、そこで訪問者の動きを左右する重要な1つの要素が「余白」です。
余白の効果とは
ホームページ上の余白は、ユーザーの視線を誘導し、重要なコンテンツに注目させる効果があります。ぎっしりと文字や画像が詰まったデザインよりも、余白を効果的に活用することで、ユーザーが重要な情報を見逃さずに済みます。
結果的に、より良いユーザーエクスペリエンスを提供することができます。
(※ユーザーエクスペリエンス・・・製品やサービスを利用する際にユーザーが感じる全体的な体験や印象のこと)
・コンテンツをグループ化してまとまりにし、余白を使って読みやすい配置にする
・特定の要素を強調したい場合、余白によって目立たせることができる
・文字や画像が密集していると理解しにくいが余白とのバランスで理解しやすくなる
・余白があることで目の動きに区切りがつき、適度な休憩となる
余白を効果的に使うことによってユーザーが情報をスムーズに把握できるようになり、視覚的な誘導効果も期待できます。
余白の適切な使い方とは
余白を適切に使うためには、いくつかのポイントを確認する必要があります。最初にデザインはユーザーの判断の印象を大きく左右するものであるため、余白のバランスを考えることは重要です。
あまりにも多くの余白を使うとページ全体の見栄えが悪くなり、重要ポイントがわかりにくく、必要な情報が埋もれてしまう恐れがあります。
ユーザーの行動パターンは一般的に左上からページを読み始め、その後右方向に読み進めるため、重要なコンテンツは通常、この視覚パターンに沿って配置されます。
この視覚パターンをサポートする意味で上手に余白を配置することで、ユーザーの目が自然に重要な部分に向かうように誘導することができます。
デザインだけでなく、ユーザーの視覚パターンも考えて余白を取り入れ、わかりやすい情報提供がされているホームページは滞在時間も長くなり、メリットとなります。
分析しながら改善をする
一度作ったらホームページは終わりではありません。ユーザーがどのような動きをしているのか、導線やボタン・リンクのアクションなど、分析することが必要です。
分析結果に応じてデザインを調整することで、より良いユーザーエクスペリエンスを提供することができるため、ホームページの運営は改善することが前提となります。
様々なサイトを見ていると、画像が大きく文字が少ないページ・・・、余白が多くてもったいないなと思ったことはありませんか。
余白もデザインの一部であり、情報提供というよりはインパクトとして使われているページのかもしれません。限られたモニターやスマホ画面の中で表現することに限りはありますが、余白を含めた配置のバランスを考えてホームページをデザインしてみてください。