急速に変化しているデジタル化ですが、便利な反面、様々な問題も指摘されています。私たち大人は時代の途中でスマホやインターネットが普及してきたため、アナログの時代もデジタルの時代も経験しています。
一方、今の子どもたちは生まれた時からすでにデジタルの生活が当たり前。逆にデジタル機器を使いこなす早さは大人顔負けです。
短時間で多くの情報収取ができ、コミュニケーションがスムーズになるデジタルツールですが、集中力や注意力にも影響を与えています。
その1つの要因が「ポップコーン脳」。アメリカの研究者によって2011年に名付けられ、子どもだけでなく大人もすでに脳がポップコーン化しているかもしれません。
ポップコーン脳とは?
ポップコーン脳とは、インターネットやソーシャルメディア上で情報をサーフィンする際、異なるトピックやコンテンツを短時間で素早く切り替える傾向を指します。
メールチェックをしている最中でも、友達からLINEが来て返信をしたり、急に思いついたことをネットで調べたり、流れてきた動画を見たり…
マルチタスクといえば聞こえはよいかもしれませんが、ポップコーン脳は、情報の断片化や注意散漫を招き、長期的な注意力の低下につながる可能性があるといわれています。
実は心当たりがあるかも…
次々に気になってスマホで検索してしまう、流れてきた動画を渡り歩いてしまう、手放せない、注意力が低下しているかも…という心当たりはありませんか?
優先順位が高いことを始めたにもかかわらず、デジタル機器を使っている中で目移りし、少し寄り道をしている中で「結局、何がやりたかったんだっけ?」「寄り道した内容もあまり覚えていない」など、記憶にとどまりにくい行動を繰り返している…
普段は気にしていない日常の出来事かもしれませんが、注意力が低下してしまっていることに気が付いていないということもあり得ます。
デジタルデトックスを意識する
子どもたちのポップコーン脳の影響からくる「集中力が続かない」という問題には、長い文章を読むことができない、短い文章を書くことができないなど、じわじわと影響が及んでいます。
大人も集中力が続かなくなれば仕事のパフォーマンスが下がってしまいます。
そこで注目されているのが、デジタルデトックス。デジタル機器から遠ざかる時間を作ることで脳や体を休ませ、より良い睡眠、活動への集中が期待できます。
スマホがないと不安…というスマホ依存の状態にならないように、SNSから離れてみる、友達への返信を気にしない、自分の頭で考える時間など、意識的に取り入れて自分自身を休ませることも必要な時代なのかもしれません。
お風呂にもトイレにもスマホを離さず持ち歩き、移動して立ち止まった少しの時間ですら目線が画面…
デジタルデトックスプランの旅行もあり、活用するのも1つです。
少し、デジタル機器から離れる時間を持ってみてはいかがでしょうか。何か気づきや得ることがあるかもしれません。