グループディスカッションに成功や失敗はあるのでしょうか。特に就活でのグループディスカッションは話し合うことが終わりではなく、グループ内で問題解決に向けて意見交換をし、最終的にきちんとまとめて時間内に結論を出すことまで求められています。
グループ内で意見が対立したまま白熱バトルとなってしまったり、提示された課題とずれた回答をしてしまった場合は、失敗となってしまいます。
就職活動でグループディスカッションが用いられることも多くなっていますが、初対面であり、様々なメンバーがいることで、やりやすい、やりにくい…運もありますよね。しかし、実際の仕事環境でも同じこと。
初めて会ったメンバーで自分がどのように立ち振る舞いができるか、グループディスカッションの中で試されるわけです。
グループディスカッションに失敗したとしても個別での対応力も判断されるため、就活での採用基準は様々ですが、できればグループとして成功させたいものです。
グループディスカッションを失敗させないために気を付けることとは何でしょうか。
グループディスカッションで心がける態度
就職活動でのグループディスカッションはメンバー同士が初対面という状況です。就活だから気を付けるというのではなく、人とのコミュニケーションをとるためにも最低限のマナーや態度には気を付けなくてはなりません。
・声の大きさ・トーンに気をつける
・議論中の姿勢・振る舞い(座り方、肘をつく、スマホを見る、髪をいじる、ぺんを回すなど)
・自分を見せることに必死で発言ばかりしない(人のことにおかまいなし)
・馴れ馴れしい話し方をしない
少人数になると気が緩む人もいます。同世代だからと言ってその場の雰囲気を無理に明るくする必要もありませんし、盛り上げる必要もありません。
グループにおいての自分の役割
グループディスカッションを円滑に進めるために、役割分担が有効です。
例えば、
・司会やファシリテーター
・タイムキーパー
・記録を取る
・プレゼンが必要な場合の発表者
などがあります。役割がないからといって人任せにしているのではなく、アイディアをだす、役割がある人をサポートするなど小さなフォローをすることも円滑に進めるためのキーパーソンとなります。
役割分担で気を付けるべきこと
ここで気を付けなければならないことは、それぞれ適した性格や能力があるため、役を引き受けたといっても完璧に全うできるかどうかはわかりません。
役割に固執せず、柔軟に対応していくことも必要です。限られた時間の中でやるべき課題をこなすことを目標とすれば、メンバー同士でいざこざを起こす余裕はありません。
役割分担が決まらなければ失敗する?
また、役割決めに時間を割かないことも必要です。さらっと決まるならばよいのですが、「誰が何の担当をするか?」をきっちりと決める必要はなく、意見の出し合いはみんながやることですし、時間配分を気にすることもみんなが注意をすればよいことです。
社会人になるという状況でみんなが沈黙ということはあまりなく、自然と役割が決まっていくこともあります。
チームとして時間内にまとめ・発表ができる形をつくる
資料分析、自由討論、ディベート、課題解決、テーマ選択などの型がありますが、限られた時間内で様々なことを決めていかなければなりません。
おおまかな進行のタイムスケジュールをみんなで共有し、時間内に作り上げるチームワークが求められます。
・考える時間
・個々の意見を発表する時間
・グループの意見としてまとめる時間
課せられたテーマや提示された条件を見直し、ずれがないかを確認する時間
・集団発表があるならば流れを確認、練習する時間
就活でのグループディスカッションは面接の一環でもあります。グループ内にクラッシャー(自分の意見を押し通す、態度が悪い、相手の批判をする、進行を妨害する)がいた場合、時間が乱れてしまうこともあり得ます。
柔軟な対応力が必要に
グループ全体がマイナスにならないよう、どういう対応をするべきか、議論の方向修正をするにはどうするか…役割に関係なく、その時の対応力も必要です。
グループディスカッションは1人でやることではありません。普段から「自分一人でもゴールまで順序立てて考えられること」で臨機応変に対応する力がつきます。
何も経験したことがない状態でグループディスカッションに参加することはハードルが高くなるため、事前に経験をしておく、経験者に話を聞いておくなど、準備をしておくとよいかもしれませんね。