何かと最近よく耳にする「メタ〇〇」。これからはメタバースの世界も広がっていくと言われ、フェイスブックの社名がMetaになりましたが、「メタ」という言葉にはどんな意味があるのでしょうか。
「メタ」の基本的な意味
「メタ」(meta)という言葉は、ギリシャ語に由来し「~の後に」「~の上に」「~を超えて」「高次の」という意味があります。
ある物事や考えを一段上から見るというニュアンスで、簡単に言うと、物事をちょっと引いて見たり、俯瞰的に捉えることを指します。
メタ認知とは
「メタ認知」という用語を聞いたことはありませんか。
「メタ認知」は自分を冷静に見つめる、自分の考え方や行動を客観的に見ることです。
例えば、問題を解こうとしている自分が「今どう考えているのか」「どう進めているか」をもう一度考え直すことが、メタ認知です。
考えている自分をさらに考えるということ・・・少し複雑ですね。
メタ認知が高い人と低い人のメリット・デメリット
メタ認知が高い人も低い人もいます。メリットやデメリットは何でしょうか。
メタ認知が高い人は思考過程や感情を冷静に観察し、改善したり修正したりする能力を持っているため、
・自己反省ができる
・計画的に行動ができる
・感情をコントロールすることができる
・柔軟に思考ができる
などの特徴があり、メタ認知を高めるトレーニングを取り入れている企業もあります。
しかし、メタ認知が高いことはメリットばかりではありません。決断が遅くなったり、プレッシャーを感じてしまうことがあり、逆にメタ認知が低い人の方がポジティブな特性が目立つ、判断力が早い、自信をもって行動するということも。
スピーディーな意思決定が必要な場面ではメタ認知を抑え、重要な判断や学びの場面ではメタ認知を高める、といった柔軟な対応が理想なのかもしれません。
メタ思考が役に立つ時?
「メタ思考」もよく聞く用語になりました。 ある物事を一段階上から見る考え方や視点です。
例えば、何か問題に取り組んでいる時に「今自分はどう考えているか」「うまくいっているか」「別の方法がないか」と、ちょっと引いて自分を見つめ直し、「自分の考え方や行動をもう一度考えてみる」という思考です。
これを仕事で当てはめてみると、プロジェクトが順調に進まない、クライアントとの交渉がうまくいかない、自分自身の仕事の効率が悪いなど、様々な問題に直面した時、メタ思考が役立ちます。
「メタる」「メタ発言」「メタ情報」など、限定的に使われている用語もありますが、これからも増えていくと言われている「メタ」という言葉。少し意識してみてはいかがでしょうか。