「自分のビジネスを始めたい!」「新規プロジェクトを立ち上げた!」新しいことを始めるに当たり、ワクワク感や責任感と同時に「何から始めたらいいんだろう?」「ゴールまで達成できるだろうか」と不安になることもありますよね。そんなときに便利なのが「ロードマップ」です。簡単に言えば、目標までの道筋をまとめた計画表のことで、自分のやるべきことが見える化されて、迷いが減り、軸がぶれにくくなります。
ロードマップの役割とは
ロードマップは計画を整理し、目標に向かって一歩ずつ進むための道しるべです。フェーズごとに図でわかりやすく成長、進行のプロセスを示し、直感的に理解してもらえるようにすることで、会社全体やチームで共有する指標となります。種類も様々で、目的や用途に応じて使い分けます。
・時間軸をベースにして新製品のリリースまでを計画する
・長期的なビジョンや戦略を目的とし、具体的なスケジュールよりも方向性を重視する
・IT分野などで製品開発のステップを整理し、効率的に進めるための指針
・起業するための自分自身の成長やスキルアップのための計画を示し、モチベーション維持に役立てる
など、決まりがあるわけではなく、目的に応じて全体を把握しておくために使用します。
ロードマップをつくるメリット
すぐ作業に取り掛かった方が早いのでは?ロードマップを作る時間がもったいないのでは?という考えもあるかもしれません。しかし、やみくもに進むことよりも全体像を把握しておくことは長期に見てとてもメリットがあります。
◆目標が明確化する
「何を達成したいか」が具体的になると、次に取るべき行動が見えやすくなります。
◆優先順位をつけやすくなる
多くのタスクがある中で、どれを先にやるべきかが整理されます。
◆モチベーションを維持できる
計画が見える化されていると、進むべき道がはっきりし、ゴールに向かう意欲が高まります。
◆リスクを早期に発見できる
計画が遅れている場合や課題が発生した場合に、早めに対処することが可能です。
◆情報を共有ができる
チーム内で情報の共有ができていない場合、時間やコストの無駄が生じてしまうことがあります。お互いの情報共有や進捗管理に役立ちます。
どうやってロードマップを作る?
具体的にロードマップを作ろうと思った時、どのようなことを決めるとよいのでしょうか。まずは大まかなフェーズを決めてから、細分化していくことがおすすめです。
1. ビジョンを描く、ゴールを決める
どのような場面でロードマップを使用するかによっても異なりますが、具体的なイメージや目標を決めます。
2. タスクを分解する
大きな目標を小さなステップに分けて、それぞれのやるべきことをリストにします。
3. タイムラインを設定する
いつまでに何を達成するか、現実的なスケジュールを立てます。「少し挑戦的だけど達成可能」なラインを意識することがポイントです。
4. 現状を把握する
現状をふまえて、計画が現実的かどうか確認し、洗い出しすることも大切です。
5.問題点やリスクを事前に想定する
ロードマップを作成している段階で、フェーズによっては問題になりそうな部分が想定できることもあります。事前に予測して対応を考えておくことはリスク軽減につながります。
6.ロードマップを図で可視化する
メンバーに共有できるよう図を使用して可視化することで、方向性がわかりやすくなります。
ロードマップは単なる計画表以上の役割を果たします。目標を具体化し、それに向かって進むための頼れるガイドになるため、スタート地点で少し時間をかけてでもロードマップを作ることでスムーズにスタートを切ることができます。
ぜひ道しるべとして活用してみてください。