「サステナブル(持続可能)」という言葉をよく聞くようになり、日常生活でも意識する人が増えてきたように感じます。
環境にやさしい取り組みは商品開発だけでなく、企業の社会貢献や活動にも表れています。
Web制作の分野では「エコな働き方」の実現や、環境への配慮を取り入れたWebデザインに取り組むためには何ができるのでしょうか?
オフィスのサステナブル化でできること
会社での働き方をエコにするためによく行われる取り組みは「ペーパーレス化」です。紙の資料を減らし、デジタルで管理することで紙やインクの消費を抑え、業務の効率アップにもつながります。
実際はまだまだ紙を使用するメリットも多くありますが、すべての書類が紙の時代に比べて、環境への負荷を軽減する大きな一歩です。
しかし、紙を減らしたためにデジタル化による電気の消費量が増えてしまっては意味がありません。節電をしたり、照明をLEDにしたり、省エネ家電に変更する以外にもできることはあるのでしょうか。
あまり実感は得られにくいですが、クラウドサービスを活用することでデータをローカルで保存する必要が減り、社内のサーバーを減らすことができます。
さらに、環境に配慮したデータセンターを利用することで電力消費を抑えることが可能だと言われています。
最近では、再生可能エネルギーを使用した「グリーンデータセンター」も増えており、「グリーン」であることが消費者や企業取引の判断材料の1つになりつつあります。会社として意識し、こうしたサービスを選択することもエコな働き方の一環であることを経営者が知らないと、マイナス要素になってしまうかもしれません。
Webデザインにも環境への配慮を
Web制作の分野での環境に優しい取り組みは具体的に何ができるのでしょうか。
一般的にWebサイトはサーバー上で動作するため、その運用には電力が必要になります。特に画像や動画などのデータが多いサイトほど、サーバーの負荷が大きくなり、電力消費が増えてしまいます。
そのため、Webデザインの段階から「軽量でエコなサイト作り」を意識することが重要です。
例えば、画像や動画を最適化し、無駄なデータのやり取りを減らすことでページの表示速度を向上させつつ、サーバーの負荷を軽減することができます。
また、使われていないCSSやJavaScriptを削減することで無駄な処理を減らし、エネルギー効率の良いサイトを実現することができます。
ユーザーにとっても軽量化されてレスポンスが速いことは嬉しいですよね。
Web制作は見た目重視だけではない
サステナブルな働き方やWebデザインは環境負荷を減らすだけでなく、企業の社会的責任(CSR)を果たすうえでも重要になっています。
環境に配慮した取り組みを実践する企業は、信頼やブランド価値の向上にもつながります。
ただ見た目が美しいWebサイトを作るだけでなく、環境にやさしいサイト運営を目指すことが求められていることを意識し、見えない部分にこそ、細かいことへの配慮が企業の取り組みとして大事なことですね。