Webサイトを見るとき、多くの人は最初から丁寧には読まない傾向があるそうです。
ページ全体を軽く眺めて、気になるところだけを拾い読みするパターン、上からざっと流し読みしながら気になるところで立ち止まって読むパターンなど、とにかく一文一文、丁寧に隅々読むことが減っています。
仕事の合間、移動中、読む時間がない、そもそも長い文章を読むのが面倒、作業をしながら音声を好むなど、忙しい中で情報収集。
だからこそWebサイトでは、最初の印象で「このページは読みやすそう」と思ってもらえることが大切です。
読まれるサイトにしたいのであれば、まずは“読める形”をつくるところから!
ぜひ、自社のWebサイトで工夫できるところがないか見ていただきたいと思います。
段落を短くしてテンポをつくる
長い文章が続くと、それだけで読み進める負担が大きくなりがちです。
途中で集中力が切れやすくなって、挫折・・・。内容もよくわからない・・・。
2,3行で一度区切るだけで、読み手の疲れがかなり減ります。
テンポよく読んでいるうちに、次の文へ誘導されていきます。
話題が変わるところだけでなく、「少し詰まってしまいそうだな」と感じる場所でも段落を入れると、全体の流れが自然になることもちょっとした工夫です。
文章を短くするというより、読み手がゆっくり呼吸できる“間”を作るイメージに近いですね。
見出しでストーリーの流れを見せる
文章だけが続くページは、どこが重要なのか分かりにくい!全部読まなきゃダメ?と敬遠されがちです。
特にスマホでは、一画面に入る情報が少ないため、読みづらさが出やすくなります。
そこで、「見出し」を入れると、ページにストーリーのような流れが生まれます。
読者は「この先に何が書いてあるのか」をざっくり把握できるので、必要な部分に迷わずたどり着けます。
見出しは、文章の内容を“ひと言でまとめた看板”のようなもの。
これがあるだけで、ページ全体の印象が落ち着き、読みやすさもぐっと上がります。
目次を設定しておけば、読者の取捨選択の役にも立ちます。
余白は読みやすさを支える“静かなデザイン”
情報はできる限りたくさんあった方がよいのでは?ぎゅうぎゅうに多くの情報があると、お得な感じがするのでは?と思うかもしれません。
情報を盛り込むほど親切に見えますが、実はその逆で、詰め込みすぎると読者の負担が大きくなってしまうんです。
余白がほとんどないページは、文字が目に飛び込んでくる量が多く、なんとなく疲れてしまう原因になることも。
余白は単なる空白ではなく、デザインの一部。文字や写真の存在を引き立て、視線の流れを自然につくってくれます。
ビジネスサイトでも、余白を上手に使っている企業ほど「整っている」「読みやすい」という印象を与えている傾向があります。
思い切って余白をとることで、必要な情報がすっきり見え、読み手にとって安心感のあるページに変わるため、あえて余白を作ることを意識してみてください。
小さな配慮が“また読みたい”につながる
「段落の区切り方」「見出しのつけ方」「余白の使い方」。
どれも大きな作業ではありませんが、この3つがあるだけで読みやすさは大きく変わります。
内容がしっかり伝わるサイトには、こうした細かな配慮が積み重なっています。
読者がストレスなく情報を受け取れるページは、それだけで「また読もう」という気持ちにつながっていきます。
次につなげるため、作ったサイトを見てもらうために、少しの工夫を試してみてはいかがでしょうか。