「よし、ホームページを作ろう」と決めた瞬間、多くの人が陥るのが「他社にあるページは全部そろえなきゃ」という思い込みです。
サービス紹介、会社概要、代表挨拶、ブログ、実績、お客様の声、採用情報……。ライバルのサイトを見れば見るほど、やるべきことが雪だるま式に増えていきます。
その結果、「もう少し準備が整ってから」と先延ばしになり、気づけば半年、1年と経ってしまう。
実はこれ、小さな会社ほど起こりやすい現象なんです。完璧を目指すほど、動けなくなってしまいます。
最初から全部そろえる必要なんてありません。
ホームページを作ろうと思っていても、あれこれ考えてしまっている方、小さく始めて少しずつ育てていきながら、長く使えるサイトを作っていきませんか。
大事なのは“量”ではなく“意味が通じること”
ページが100枚あっても、何をしている会社なのかが1分で伝わらなければサイトの意味がありません。
逆に、数ページしかなくても、読み手の悩みに寄り添っていれば、そこからビジネスは動き出します。LP(ランディングページ)1枚でも伝えることができますよね。
特に小さな会社や個人事業主の場合、最初から百貨店のようなサイトを作る必要はないのです。
まずは「最低限、これだけあれば伝わる」という骨組みを作ることが大切です。少しハードルが下がりましたか?
まず作るべきは“会社概要”と“サービス内容”
最初に必要なのは、会社概要のページ。会社名、住所、連絡先、事業内容ですね。
これだけでも十分に役割を果たします。名刺を渡した相手が検索したとき、何も出てこないより、シンプルでもネット上に情報がある方が安心してもらえます。
次に作りたいのが「何をしている会社なのか」を説明するページです。
「〇〇業」だけでは伝わらないことが多いので、「どんな困りごとを解決しているのか」をやさしい言葉で書くのがポイントです。
専門用語より、読み手が理解できる言葉の方がずっと伝わります。
実績は“出せる範囲で”でいい
もし公開できる実績があるなら、簡単でいいので載せておきましょう。
具体名が出せなくても「従業員50名規模の企業様と取引」など、規模感だけでも十分です。
創業したばかりで実績が少ない場合は、代表者の経歴や前職での経験でも信頼につながります。
「この会社なら任せられそう」と思ってもらえる材料を少しずつ積み上げていけば大丈夫です。
問い合わせページは“親切な案内板”でいい
問い合わせページは必須です。どれだけ良い内容を書いても、連絡先が分からなければ意味がありません。
複雑なフォームは必要なくて、「どんな些細なことでも相談してください」「何日以内に返信します」といった一言があるだけで、連絡のハードルがぐっと下がります。
電話番号や受付時間も書いておくと親切です。
写真が一枚あるだけで、印象は大きく変わる
文字だけのサイトより、写真が一枚あるだけで安心感が生まれます。
オフィスの入り口や作業風景、代表者の写真など、スマホで撮ったもので十分です。
ただし、暗い写真や雑然とした背景は逆効果になるので、明るくて清潔感のあるものを選びましょう。
スマホで見やすいかどうかは必ずチェックする
今は半分以上の人がスマホでサイトを見ています。パソコンでは問題なくても、スマホだと文字が小さかったり、ボタンが押しづらかったりすることがあります。
特に電話番号は、タップしたらそのまま電話がかかるようにしておくと便利です。
フォームもスマホで入力しやすいか確認しておきましょう。
ブログや実績ページは“後から足す”で十分
「ブログがあった方がSEOにいい」「実績がないと信用されない」と言われることもありますが、最初から無理に用意する必要はありません。
一番避けたいのは、意気込んで作ったのに更新が止まってしまうこと。トップページに古い情報が残っていると、動いていない印象を与えてしまいます。
まずは基本ページだけで公開し、運用に慣れてきたら少しずつ追加していけばよいという考え方でOKです。
“作らない判断”ができるのは、立派な戦略
今の自分たちに必要なページはどれか。無理なく運用できる範囲はどこまでか。
この視点でページを削ぎ落とすことは、手抜きではなく戦略です。
あれもこれもと欲張って中途半端になるより、「今はこれだけで勝負する」と決めて一点突破した方が、読み手の心に響きます。
ホームページは“育てるもの”という意識

ホームページは、一度作って終わりではありません。ビジネスが成長すれば、サービス内容も変わります。
お客様からよく聞かれる質問があれば、それを解決するページを後から足せばいいのです。
最初は名刺代わりの数ページから。そこに少しずつ肉付けしていく。その過程こそが、会社の歴史であり、信頼の積み重ねになっていきます。
完璧じゃなくていい。小さくていい。でも「ちゃんとしている」と思ってもらえる最小限のサイト。
それだけで、ビジネスチャンスは確実に広がります。
ちゃんと構成を考えてから、デザインを考えてから作ろうなど、他のサイトと比較して見劣りしないようにと必死になって動けない状態ではありませんか。
時間がもったいないです。
必要なのは、最初の一歩を軽く踏み出す勇気。シンプルサイトから始めてみませんか。