昔から社会人になって求められる常識として「ほうれんそう(報連相)」があります。部下が上司に「報告、連絡、相談」をするという鉄則ですね。
しかし、実際に新人や若手社員以外にも「ほうれんそう」を実践してくれなくて困っている…という上司の悩みも聞きますが、部下にも理由があるようです。
「報連相」が求められる理由
会社で業務を行う際、上司や仲間と連携を取りながら仕事を進めていく中で、様々な問題点、現状、変化があります。普段から情報を共有することで作業効率がアップし、トラブルにも早めに対応できるため、上司への報告、連絡、相談は重要です。
しかし、部下としては「ほうれんそう」が重要だとわかっていても、心理的に実践したくないという現状で悩んでいる人もいます。
部下が上司に「ほうれんそう」をしないのには理由がある
部下の心理としてよくある考え方があります。
・上司に報告すると威圧的に怒る
・上司に相談しても解決しない
・自分で対処してしまった方が早いかも
・自分のミスを知られたくない
・上司や仲間に申し訳なくて言い出せない
・上司に話すタイミングがわからない
部下の勝手な判断も困りますが、場合によっては上司の対応やコミュ力、職場環境、進捗管理などにも問題があります。
上司が部下に意識したい「おひたし」とは
上司の立場として部下に求めるばかりだけでなく、一度、自分自身の対応も意識してみる必要があります。「ほうれんそう」に対して「おひたし」と言われています。
否定しない
助ける(困ったときに)
指示する
部下にばかり求めず、上司としてコミュ力を意識しよう
上司にもスキルが求められています。部下を指導する前に、上司としてどう接するか???
昔の考え方が通用しない今、上手に部下とコミュニケーションを取る方法を変えていかなければならないかもしれません。
「報連相」がしにくい職場環境では生産性も上がらず、人間関係も悪化してしまいます。
会社全体として、報連相が行いやすい環境やルール、意識づくりをしましょう。
・チームでタスク完了ごとに情報を共有する
・困ったこと、悩んだことに対して相談しやすいツール利用や環境づくり
・部下の報告に対して上司の言動に気を付ける(威圧的、否定的、自尊心を傷つける言動をしない)
上司も最初は新人として入社し、様々な経験を積んできています。部下が「ほうれんそう」をしないと言う前に、上司として部下のトラブル回避、対応力、コミュ力が実践できているのかを見直してみましょう。