Webサイトを構築する際、コンテンツの中に取り入れる情報形態に「ストック情報」や「フロー情報」という分類があります。Webサイトを長く運用する目的でサイトを構築すると思いますが、「ストック」と「フロー」はそれぞれにメリット・デメリットがあり、混ぜると危険なことも・・・。
Webサイトのコンテンツを考える時には情報の形態を分類し、使い分けを意識してみましょう。
ストック情報とフロー情報の違いとは
「ストック」は蓄積、「フロー」は流れるという意味がありますが、情報の分類も同じような捉え方です。
ストック情報・・・時間の経過に影響を受けにくく、時間による価値が低下しにくい
フロー情報・・・時間の経過とともに情報の価値が変化し、時期性が強い
ストック情報は時間によって情報の価値が変化しにくく、コンテンツ作成において蓄積していくことが可能な情報であり、フロー情報は、ある期間が過ぎていくと役目を終えていく一過性の流れる情報となります。
例えば、ジャガイモをキーワードに分類すると、
ストック情報・・・「ジャガイモを使ったレシピ紹介」「ジャガイモの歴史」「ジャガイモ生産者のこだわり」
フロー情報・・・「ジャガイモの詰め放題イベントを開催」「新じゃが入荷情報」
など、時間経過によって情報が変化するかどうか、大きく分けることができます。
メリットとデメリット
サイトの内容によって、ストック型、フロー型どちらに適しているか・・・分類する際、それぞれのメリットとデメリットにはどのような点が挙げられるでしょうか。
ストック情報のメリットとデメリット
メリットとして、時期性に左右されず、安定したアクセスを増やすことができます。デメリットでは、短期間での成果がでにくく、世の中に周知されるまでに時間がかかる、良質な記事をコツコツと増やしていくことが必要になります。
フロー情報のメリットとデメリット
メリットとして、拡散されやすく短期間でアクセス効果がでやすい、鮮度重視なので内容のボリュームよりも制作時間をかけずにすみます。デメリットには、次々と新しい情報を発信し続けなければならず、過去の情報には価値がなくなり、コンテンツの更新をやめてしまうと資産が何も残らないという点が挙げられます。
ストック情報とフロー情報を混ぜると???
ストック情報のコンテンツに一言、「今日はオリンピックの話題で盛り上がりました」という文があった場合、その情報全体が「いつのオリンピック?」「過去の情報で古い?」と、捉えられてしまうこともあります。
フロー情報のような季節、あいさつ、時期がわかるような内容をストック情報に書くことで、ストック情報全体の価値が下がってしまいます。
無意識に書いてしまいがちですが、1つのコンテンツや記事にストック情報とフロー情報が混在しないように気を付けて、言葉を選びましょう。
ストック情報とフロー情報を上手に活用
お互いのメリットがうまく活用できるような仕組みづくりが必要です。サイト構築の際に、
コンテンツごとに、ストック情報とフロー情報を分けて発信することで、サイト全体が活性化されます。
ストック情報で資産を蓄積し、最新情報やイベント情報などのフロー情報でリピーターを集める、話題性を拡散するなど、それぞれのコンテンツを使い分けることを意識してみてください。