「残業禁止」「定時退社」が企業で取り上げられるようになっています。
「仕事をしないで早く帰ることができる!」という簡単な話ではなく、今までと同じ作業量をどうやって時間内に処理するか、対応するかという工夫が求められています。
時間内に仕事が終われば、「早く帰って自分の時間を持つことができる」というのは稀で、実際は家に持ち帰ってやることがある、残った仕事が山積みで会社に不満、残業すると評価がマイナスになる、人を増やしてほしい…社員の不満は尽きません。
では、限られた人数、メンバー、仕事量、時間の中で、どうしたら少しでもうまくまわすことができるでしょうか。
指示待ち人間はいませんか?
まず、チームの中、部下で自分で考えて行動ができない人はいませんか?
新人は別としても、指示待ち人間が多いチームはリーダーが不在になったり、突発的なトラブルに対応できず、一気に作業がストップしてしまいます。
そうならないためにも、日ごろから社員教育、周囲が育てる、情報共有をする、自己啓発を促すなど、具体的な作業とは別に社会人としてのスキルをアップすることが必要です。
責任者は「私の言うことを聞いて!」タイプのリーダーシップが必要?
経験豊富、人間力もある有能なリーダーであれば、チームがまとまり、効率よく作業をまわすことができることもあります。
しかし、リーダーにコミュ力がなかったり、実力主義で仕事をする場合、チームの人間関係が崩れただけで作業にも影響がでてしまいます。
仕事の前に人とのつながりを重視し、個性も能力もバラバラな人材の力を発揮させることができる人こそ、リーダーとして求められている人材です。
リーダーはよきサポーターとして個々にアドバイス、指示を出せる人が必要な時代になっています。
残業禁止の限られた時間の中で、作業効率が落ちるようなことがあってはいけません。仕事以外の問題起こさないようにする工夫が求められています。
トラブル対応もチームみんなでフォローができる体制に
1人1人に担当業務があると思いますが、顧客相手に対してのトラブルは1人だけの責任ではありません。1人の人が起こしてしまったミスがきっかけだったとしても、いくらでも事前にフォローする機会があるはずです。
自分の担当業務以外はノータッチという体制では、一か所つまづいた場合、会社として大損につながることもあり得ます。
個人1人に責任を押し付けたところで人間関係は悪くなり、会社のフォローにも不満を持ち、負の連鎖が起こります。
そんな企業で働きたいとも思わないですよね。
大小異なっても、人はミスをするものです。
顧客相手にミスをしないように社内で気が付いた段階で対応する、進捗確認をする、情報共有する。
でもトラブルが起きたときはチームでフォローすることで、チームの結束力が試されます。
結果的には、作業効率、生産性アップにつながっていきます。
仲良しこよしで仕事をする必要はありません。ただ、仕事仲間として、チームとして1人1人が意識した対応をすることで、自然と生産性がアップし、企業全体も大きく成長していくのではないでしょうか。