モノやサービスを売るためには、消費者や顧客に認知してもらい、価値を認めてもらわなければなりません。そのために企業は、自社の商品やサービスだけでなく、企業自体の価値、イメージを高める必要があり、そのための活動をブランディングと言います。
企業でも、個人でもブランディングは強みです。しかし、すでに先駆者が活躍している土俵に飛び込んでいくことは、かなり難しい…だからといって諦めるべきか?
そこには、発想の転換をおすすめしたいと思います。
努力する場所を選んでいますか?
今自分が持っている実力を伸ばしたい、一位になりたい、上昇したい…
この気持ちを仕事で考えた場合、すでにプロがいる中で自分のブランディングを伸ばすことは、なかなか難しいものです。
そこで、発想の転換をしてみましょう。どんな分野でも1位になることは注目されます。でも簡単なことではありません。
それならば、誰もまだ踏み入れていない新境地を自分で開拓し、そこで1位になる!自分が作った分野で1位になることから始める!
「そのための場所をまずは探すことから始める」となるわけです。
自分が1位になれる空き地を探す
すでに存在している例ではありますが、「美肌や健康に効果のある魅力的な温泉」で考えてみましょう。
温泉を掘り起こすのも1つですが、すでに日本には温泉地域がたくさんあります。新しい施設という魅力はあるかもしれませんが、老舗がたくさんある中での勝負は厳しい。
だからといって、温泉に関する事業は発展しないから、あきらめる…となるでしょうか。
温泉という分野でブランディングを作るのであれば、
・温泉効果のあるお湯を運んで違う場所で運営する
・移動温泉をつくる(なかなか移動ができない土地に住んでいる人や環境の人に)
・自宅のお風呂でも楽しめるような入浴剤を販売する
・パッケージツアーを企画する
ベタな内容ですが、お伝えしたいことは、
「すでにある競合を相手にする土俵で自分のブランディングを広げるのではなく、空き地を探す。」
という発想です。
ブランディングは勝ち負けではなく「強み」が必要
商売となると、売り上げや人気のバロメーターなど数値化され、勝ち負けは当然でてきます。それは企業の認知度、技術力、立地、商品の性能なども武器になります。
だからといって、その武器を持っていなければ「負け」になるのでしょうか?
ブランディングは勝ち負けではなく、「強み」が求められます。
ブランディんぶは企業の商品やサービスを考えがちですが、人自身にも当てはめることができます。
テレビ番組を見ていても、美人、イケメン、スタイルがよい、歌がうまい、運動神経がよい、頭がよい、おしゃべりが面白い…
すでに武器がある人は活躍の場が広がりやすく、有利かと思いきや、今の時代、その武器1つだけでは成功できません。
モデル出身だからと言って、トークが下手であればテレビでは活躍できません。
そこで、自分で料理本を出せるくらい、こだわりレシピがある、世界中で旅をしてきて世界中に友達がいる、ギャップある特技を持っているなど、また違う一面があることで、「おっ」とその人自身に興味を持ち、付加価値がつきます。
そのモデルがテレビでも活躍したいのであれば、苦手なトークで自分を売り込むよりも、もっと得意なこと、魅力をアピールできる分野から結びつけた方が可能性は高くなります。
ライバルと正面でぶつかりあう方法ではなく、まずは自分や会社の強みを見つける努力が必要です。
発想の転換ができること、様々な方向からアプローチできるように日々アンテナを広げること、何よりも楽しく活動することで、自分自身も企業も長くブランディングを継続させていけるのではないでしょうか。