企業は常にアイディア勝負です。
アイディア次第で起業ができる時代になり、競合相手との勝負もアイディアで差が付きます。
しかし、コロナ禍になりテレワークではコミュニケーションが取りにくかったり、新しい発想が生まれにくいなどのデメリットが浮き彫りになってきました。
アイディアを生むのは社員となるわけですが、急にアイディアを求められても苦しいばかり・・・。
ひねり出す時もあれば、ふとしたきっかけでひらめくこともあります。
社員から質の良いアイディアを出す工夫は会社としてどうしたらよいでしょうか。
アイディアが出てこない原因はある?
社内会議でアイディアを出し合っている時、「何も思い付きません」「アイディアが浮かんできません」「う~ん・・・」と黙り込んでしまう人がいます。
みんなで同じような状況になってしまい、時間だけが過ぎて何も新しいアイディアがでてこないこともあります。
しかし、次から次へとポンポンとアイディアを出す人もいます。
そのようなメンバーが集まると、活気があり、周囲も刺激されて新しい発想が浮かび、化学反応が起こりやすくなります。
この違いは何でしょうか。
アイディアが思い浮かばない原因はいくつか考えられます。
・真剣に向き合っていない
・日常業務が忙しすぎて気持ちが切り替えできていない
・発言しても否定されるので言いたくない
・自信がない
・日常生活にアンテナを立てていないので物事を知らない
・テーマがあいまい過ぎて何を答えて良いのかわからない
そうなるとアイディアを求められたとしても、何も言えなくなってしまうことがあります。
アイディアを出し合う工夫
アイディアは1人でじっと考えてもなかなか思い浮かびません。
ふとしたきっかけでひらめくこともありますが、品質を上げるためにも複数人で意見を出し合いつつ、精度を上げていくことが理想です。
では、会社として社員がアイディアを出しやすくする工夫はあるのでしょうか。
リモート会議でアイディアが生まれにくくなった一つの原因として、雑談タイムが減ったことが挙げられています。
海外でも、リラックスした雰囲気の中、コーヒーを飲みながら、喫煙をしながらなど、雑談からアイディアが思いつくという話はよくあります。
企業の中には、リラックスルームを作ったり、カフェ風のコーナーを作ったり、あえてリモート会議で雑談タイムを取るところも。
まずは社員同士のコミュニケーションを取りやすくすることは、工夫の1つとなります。
他には、ルール決めをすることも1つのやり方です。
・人のアイディアを否定しない
・深く考え過ぎずにとりあえず発言
・テーマや設定を具体的にする
・関連することを各自が調査し、自覚を持たせる
・メンバーの性格を考えてチームを組む
様々な手法を取り入れる
また、やみくもに思いついたことを発言しあうだけでなく、ブレインストーミング、KJ法、マンダラート、シックスハット法など、手法を使って絞り込んでいく方法もあります。
「マンダラート」という目標達成シートは、大谷翔平選手が高校生のときに作成していたことで大きく注目されるようになりました。
目標を達成するために何をすればよいのか、関連することを書き出していくことで具体的になっていき、つながりが見えてきます。
日常生活を過ごすだけでも、様々なことを考えながら生活しています。
自分のことだけを考えているのであれば、新しいアイディアは簡単に思いつきません。
どれくらいアンテナを張っているか、今までの経験や思考の癖、物事への見方、人の立場になって考えることができるか、五感をフル活用し、少し視野を変えた生活を心がけてみてはいかがでしょうか。