世の中には情報やモノがあふれかえり、情報通信が発達した今、世界中のことを簡単に知ることができます。すでに多くのことは世の中に出ているとも言われていますが、まだまだ未知・未開拓なこともあり、さらにはAIにはまだできない独創性の分野は貴重です。
日々様々なことに取り組みをしている中で、多くは何事も「人の真似から始める」パターンから始まりますが、真似だけで終わってしまうような状況はAIにもできることです。さらにそこから付加価値をつけていくことが競争の中で生き残る方法です。
AIに仕事を奪われるのではなく、AIがまだ真似できないオンリーワンのものを見つけていきたいですね。
真似をすることは悪いこと?
子どものころ、お友達の真似をする子を「まねっこ」と言い、悪いというイメージで言われていました。大人の世界になると、真似だらけなんですけどね。
「真似」にも様々なパターンがあります。
<何でも人の持ち物や洋服を真似する>
「憧れの人に近づきたい」という場合もあれば、「自信がない、個性を出せないから」ということもあります。
<人と同じ言動をする>
仕事の場面で先輩の真似をして学ぶという姿勢も場合もあれば、嫉妬や妬み、張り合いの気持ちから真似をして相手を落とそうとするということもあります。
真似をすることは悪いことばかりではなく、純粋に「学ぶため」「やり方を身につけるため」など、前向きな気持ちであれば誰も悪い気はしません。しかし、模倣や盗作など楽をするパターンや相手に悪意ある真似は、やはり「悪いこと」として捉えられてしまいます。
ゼロから作る必要なし!目標に近づくために最短の道を
目標に向かって進むには、道しるべが必要です。やみくもに進むと時間ばかりかかってしまい、成功から遠ざかってしまう可能性もあります。すでにあるものを真似することで目標に近づくためのパターン、ルール、型などを知ることができ、その分、プラスの時間を作ることができます。
真似だけで終わらせては意味がない
ここから大切なことは、真似することだけを目標としてはいけません。真似をしながらも、少しずつ自分で工夫をして改良していくこと、自分の得意をプラスにしていくことで、オリジナリティが生まれます。
人は小さいころから親の真似をし、字を真似して学び、大人の真似をしながら育ちます。しかし、コピーでは終わらせず、強みがプラスされて個性となっていき、魅力ある人間になっていきます。
まずは真似をすることから始め、工夫する力、オリジナルを加える発想力、経験を積みながらオンリーワンを目指し、AIに仕事を奪われない力をつけていきたいですね。
★真似だけでは成功しない
「すべての創造は模倣から出発する。」という池田満寿夫さん(芸術家)の言葉があります。
他にも、著名人が「真似をする」ことを学びながら、先駆者の研究・分析し、自分なりに改善をしていき成功したという話も多くあります。
ただ「真似をする」と言っても、同じようにやったからといってみんなができるわけではありません。野球選手と同じように練習メニューをこなし、道具を揃えたとしても、プロになれるわけではないからです。
目指した野球選手とは違ったとしても、真似をしつつ自分に見合った分析をし、改善することで、オリジナルを見つけることができるはずです。
真似からの応用力を意識して、ぜひオンリーワンを目指してください。