小学校でクラスのスローガンが教室に掲示されていたことはありませんか。担任の先生が掲げたり、みんなで考えたりした言葉を黒板の上に貼られていた!という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
会社でもスローガンを掲げているところは多くありますが、実際「スローガンなんて何の意味もないのでは」「社長の自己満足を言われても…」など、否定的にとらえる人もいます。
かといって、スローガンがなければ「会社が目標としているものは?」「スローガンがないの?」というのも寂しいものですし、聞かれたときに「ない」というのも目標を持っていないように受け取られるかもしれません。
キャッチコピーと間違えられやすいスローガン
短いフレーズでメッセージを伝える点でキャッチコピーとスローガンは似ています。ただ、キャッチコピーは商品に付けられることが多く、比較的短期間で使用されるものであり、スローガンは会社として受け取られるため、長期的にブランディングにも影響します。
中には毎年の目標としてスローガンを掲げている会社もあります。
自社のスローガンを知らない、他社のスローガンにも興味がないという人もいるかもしれません。
ただ、TVCMほど大きな影響力がなくても今や動画やWeb広告も多く、企業の大きさに関係なくアピールする場は増えています。
その点において、効果が発揮できるスローガンは自社のアピール方法の1つとなります。
スローガンの役割とは
スローガンを掲げることによって、社内外の人にも自社に結びつくことが理想です。社員が一致団結するという風潮は薄れてきていますが、スローガンは会社のカラーが表れるものであり、メッセージにもなります。
目標、ポジティブな内容、リズム、フォント、カラーなどでイメージが大きく変わるため、考え始めるとなかなか難しいものです。受け入れられないフレーズが入っていたり、過激であったり、意味不明の内容はマイナス要素にもなりかねません。
スローガンの作成に時間をかけたり、お金をかける必要があるのか、社長のこだわりが強く、伝わりにくい内容になっていないか、カタカナ用語が多くなっていないか、実際の社内の雰囲気と乖離していないか、気を付けるべき点があります。
スローガンに否定的な意見もありますが、お客様への気持ちを込める、社員を大事にする、モチベーションを上げるなど、ふと目にした時に気持ちが変わるきっかけになるような役割を果たせるようにしたいものです。
社員から募集する、投票で決める、社員に周知するなど、まずは社内に浸透させることから始めてみてはいかがでしょうか。