社会人になるとヒシヒシと感じるビジネスマナー。日本は特に性格上、何事にもきっちりしていると言われています。数年前までは、クールビズなんていう言葉もなく、暑くてもスーツにネクタイが当たり前でした。
日本でもだいぶ柔軟になった部分もありそうな気がしますが、海外から日本のビジネスマンはどう見られているのでしょうか?
仕事に関する方針はここが違う!?
日本は物事を決めるのに、とても時間がかかります。それは、客先から話が上がっても、下から上の役職に承認してもらうため、社内に持ち帰る、直属の上司に相談、さらに会議や提出書類などを踏まえて、最終決定まで時間がかかります。
その分、会社としてのミスが少ないためメリットとも言えるのですが、日本人はココ!という時にも慎重になりがちです。
また、日本のやり方に無駄が多いと言われることもあります。
例えば、会議やミーティングの内容では、不満を持っている人も多いのではないでしょうか。ある程度、上司の意向が働くため、すでに物事が根回しで進められ、決定事項を話す場となっているケースが多くあります。見た目はスムーズに進行しているように見えますが、激しいディスカッションなどはなく、右に倣えという状態に。
日本は定例会や幹部が来るたびに会議、報告会など形式が重んじられています。
一方、海外ではダラダラとした会議ではなく、短時間で回数も少ない傾向にあります。
また日本人は直接、人と会って話すことを礼儀としている傾向があり、全員が一堂に会して会議を行います。社員からすると、移動時間がもったいないというケースが多々あります。
日本でもWebカメラによるテレビ会議が導入されつつあるようですが、海外ではテレビ会議を積極的に利用し、便利なシステムを活用しています。
コロナウイルスの影響でテレワーク(情報通信機器を利用し、時間や場所を選ばずに働く勤務)が注目されていますが、日本ではまだ本格的に稼働しているとは言えません。業務形態にもよりますが、今後、テレワークが増えていくことになりそうですね。
ビジネスマナーはここが違う!?
日本では名刺交換1つをとっても、所作の流れまで見られます。アメリカではアイコンタクトを重要視するため、日本人がぺこぺこお辞儀をする姿に違和感があるようです。視線もわからず、逆に落ち着きがない印象を持たれてしまいます。
海外の方の振る舞いが堂々としていると感じられるのは、少しずつ仕草の違いがあるのかもしれませんね。
また、優先順位として日本では肩書、役職、お客様によってエレベーター内での立ち位置や乗り降りの順番に暗黙の了解があります。
しかし、アメリカではビジネスでもプライベートでも関係なく、レディーファースト。女性が優先のため、やたらと上司をもてなす日本人の対応に違和感があるようです。
このように、国によって異なる部分もありますが、日本のビジネスは、システムの利用や時間の使い方で、かなり非効率的な部分がまだまだ多くあります。
人との付き合いによるマナーや礼儀は日本人同士の中でも大切なことですが、ビジネスにおいて、まだまだ改善するべきところがありそうですね。