うちの会社は大丈夫だろう。
災害について考えるとき、どこか他人事のように感じてしまった経験はありませんか?
ですが近年は、これまであまり大きな被害がなかった地域でも、大雨や台風、大きな地震が発生しています。
「数十年に一度」と言われていたような異常気象も、毎年のようにニュースで耳にするようになりましたよね。
災害は、いつ、どこで起きるかを100%正確に予測することはできないことなので、「自分のところは大丈夫」と思い込むのではなく、「明日起きるかもしれない」と考えて備えておくことが、後々になって被害を最小限に抑えることにつながるかもしれません。
特に会社にとっての災害対策は、社員の命を守るだけでなく、事業を倒産させずに続けていくためにも欠かせないテーマでもあります。
災害による影響は想像以上に大きい
災害が起きると、建物や備品が壊れることだけが問題になるわけではなく、あらゆる被害が起こり得ます。
・停電でパソコンが消えて業務がストップする
・ネットや電話がつながらず、連絡が途絶える
・電車やバスが止まり、社員が出社できなくなる
さらに、自分の会社が無事だったとしても、取引先や仕入れ先が被災していれば、材料が入ってこなくなったり納品ができなくなったりと、二次被害の影響を受けることになります。
ホームページやメールが落ちてしまえば、お客様との連絡すら取れなくなってしまいますよね。
ひとつのトラブルが、ドミノ倒しのように次のトラブルを引き起こしていくわけです。
だからこそ災害対策は、乾パンや懐中電灯を買っておくだけでなく、「仕事をどうやって止めないか」「早く復旧させるためには」という視点で考えておく必要があるということも、今一度見直しておきたいものです。
「何が起きたら困るのか」をリアルに想像してみる
非常食やヘルメットの準備ももちろん大切ですが、会社としてまずやっておきたいのは、「何が起きたら業務が完全にストップしてしまうか」を整理すること。
・停電が3日続いたら、どうやって業務を進める?
・ネットが使えなくなったら、緊急連絡はどうやって取る?
・社内のサーバーにアクセスできなくなったら、誰が困る?
こんな風に、具体的なトラブルをひとつずつ想像してみると、自分たちに必要な備えがパッと見えてきます。
リスクをゼロにすることは不可能ですが、あらかじめ「これが起きたらこう動こう」と決めておくだけで、いざというときの影響を最小限に抑えられます。
見落としがちなデジタル環境の備え
いまやどんな会社でも、業務の大部分をデジタルに依存しています。
顧客データ、契約書、売上管理、過去の資料など、大切な情報のほとんどがデータとしてパソコンやサーバーの中に入っていますよね。
ホームページや問い合わせフォームも、お客様と繋がるための命綱です。
そのため、建物や設備の防災だけでなく、「デジタルデータや通信環境を守る備え」が欠かせません。
定期的にデータのバックアップを取ること、クラウドサービスを活用して、オフィス以外の場所からでも必要なデータを見られるようにしておくこと、ホームページやサーバーの保守体制を事前に整えておくこと。
こうした「見えない部分の備え」が、災害が起きたあとに会社を倒産させないための強力な守りになります。
Web制作会社やIT系企業が「保守」や「バックアップ」を口酸っぱく提案するのも、ただ管理費をもらうためではなく、万が一のときに会社のデータと信頼を守るためなんですよね。
災害が起きても、重要な仕事を止めない(早く復旧させる)ためのルール作りが必要になります。
「まだ大丈夫」が一番のリスク
防災の備えは、普段の仕事と違って「やったらすぐに売上が上がる」というものではないため、後回しになっているかもしれません。
何も起こらなければ、「なんだ、準備しなくても平気だったじゃん」と感じてしまうこともあるかもしれません。
ですが、その価値を痛感するのは、いつも決まって災害が起きてしまった後なんですよね。
「もっと早くバックアップを取っておけばよかった」 「緊急時の連絡ルートを決めておけばよかった」
そんな後悔をしないためにも、「まだ大丈夫」と思えている平時の今こそが、備えを見直す一番のチャンス。
社員が安心して働き、お客様との信頼を守り、会社の未来を繋いでいくための前向きな準備です。
今日できる小さな備えの積み重ねが、いざというときに会社と仲間を救う大きな力になってくれるのではないでしょうか。