仕事をしていると当たり前のように会話にでてくる「タスク」。タスクは英語で「task」(一定期間に与えられた仕事・課題)という意味があります。
パソコンの普及に伴い、ビジネスでタスク管理の重要性が取り上げられていますが、生産性を上げるためにはどのようにタスク処理をするのがよいのでしょうか。
「シングルタスク」と「マルチタスク」
周りで仕事をしている人を見ていると、1つの仕事を終わらせてから次の仕事をするタイプとあれもこれもテキパキと同時進行で仕事をこなしていく人がいます。
1つのタスクを完成させるまで次の仕事に着手をしない手法が「シングルタスク」、印刷中にメールの返信をするなど複数のタスクを同時進行する手法が「マルチタスク」です。
シングルとマルチの特徴とは
シングルタスクとマルチタスクにはそれぞれメリット、デメリットがあります。
シングルタスクの特徴
人間の脳は急にフル稼働するわけではなく、集中力が発揮するまでに時間がかかります。いきなり複数の作業ができない時は、シングルタスクで1つのタスクに集中することがおすすめです。
じっくり考えながら進めていくため、ミスも減り、内容が深くなります。
しかし、1つの作業をやり遂げなくてはいけないため、気持ちが乗らない、モチベーションが上がらない、こだわりすぎてしまうなど、作業効率が悪くなる場合もあるというデメリットがあります。
優先順位を間違えてしまうと、1つの作業に時間がかかり、他の業務にも影響を及ぼしてしまうこともあるため、こだわりすぎないように注意しましょう。
マルチタスクの特徴
マルチタスクは限られた時間を有効に使うことができ、飽きることなく次々と作業に取り掛かることができます。そのため、数多くのことをやり遂げた達成感を感じる人もいます。
しかし、1つ1つの仕事が雑、ミスが増える、てきぱきやっているようで実はできていない、やり忘れが発生するなど、処理能力が高くなければできないというデメリットがあります。
仕事がテキパキできる人はシングル?マルチ?
シングルタスクとマルチタスクのどちらがよいかは個人の能力や性格、その時のモチベーションによるため、自分のスタイルに合わせて選び、使い分けましょう。
生産性をアップさせるためには、「マルチタスクの方がいいに決まっている」というわけではありません。
シングルタスクでも、作業を細分化し、1つ1つの作業量を減らす、1つのことにこだわり過ぎず妥協点を見つけて時間を区切るなど、進捗を早めるコツもあります。
どちらにしても仕事を早くこなし、生産性を向上させるためには、自分のキャパシティも考えながらタスク管理をしていく能力が必要になります。