ブランディングを構築することによって自社ブランドの価値を高めたり、認知度を上げたり、消費者からの信頼を得ることができます。
そのために企業は戦略を考え、商品やサービスの改善を重ねています。長年継続している企業では、愛されブランドがあり、ファンがいることで看板商品になっていることもありますが、時代の変化スピードが速く、リニューアルを考えることも。
しかし、市場や消費者のニーズに合わせ、より良いもの、向上のためにリニューアルをしていくものですが、必ずしも成功するとは限りません。
企業は世間のニーズの捉え方を間違えてしまうと…
SNSが当たり前のように使われ、市場のニーズをつかみやすくなっているかと思いきや、企業が捉え方を間違えてしまうと、リブランディングが失敗してしまう例も多くあります。中には、炎上してしまうケースも…。
マーケティングもしっかりしたから外さないだろう、最新のニーズを取り入れているから大丈夫だろう、流行に乗ってみよう、海外の事例を真似してみよう…色々なアイディア、企画、チャレンジがあってリブランディングをしたとしても、世間のニーズとマッチせず、消費者側は、「よく会社がゴーサインを出したな」と思うことも実際にあります。
大手企業ほど、イメージアップするか、イメージダウンするかの大きな分かれ道となるわけです。
リブランディングを失敗してしまう要因とは?
実際に、リブランディングを失敗してしまう例にはどのようなことがあるのでしょうか。
・女性や人種差別と受け取られるような表現で炎上
・元ある商品にアレンジをして変化球を狙いすぎ
・ロゴやパッケージのデザインがわかりにくい、イメージが合わない、他社に似ているなど
・長年愛されてきたものを改善してほしくないという消費者のファン心理
・流行に便乗しすぎていることが丸見えで本質の良さで勝負していない
商品のテコ入れのために打ち合わせを重ね、時間も費やし、改良を重ねて自社全体で盛り上がったとしても、消費者が「前の方が良かった」という声で、企業の独りよがりだったということになりかねません。
途中の会議で、誰かが「ちょっと待った!」という声はなかったのかな?聞き入れられなかったのかな?というくらい、やっちゃった感が垣間見えることも。
せっかくのリブランディングを引き下げて、もとの商品に戻した例もあります。
リブランディングも認知までに時間がかかる
SNSによって市場、消費者の声が速いスピードで見えてしまうため、ちょっと失敗してしまうと、ネガティブなイメージがつきやすいのも事実です。
ただ、リブランディングはブランディングと同じように、すぐに効果が出るわけではなく、育つためには時間が必要です。
失敗を最小限にするためには、いきなり大きな変化をさせず、小さい変化で試行錯誤を繰り返し、市場の様子を見ながら改善することで、リスクが抑えられるかもしれません。