突然のコロナ禍になってから、一気にテレワークの導入が進んだ企業も多くありました。そして数年が経ったことで、実際にテレワークによって生じた問題点が見えてくるようになりました。
特にテレワークのデメリットとして多く挙げられていた問題が、「コミュニケーションのとりづらさ」です。
最初は、テレワークでもやっていけるのではないか?と思っていた企業も、数年経ってみると、様々な弊害が出始めたという声があります。
テレワークを続けるか?出社に戻すか?両立を続けるか?と、テレワークに関してメリット・デメリットを踏まえた見直しが行われています。
テレワークを継続?出社に戻す?
コロナ禍でテレワークに切替え、試行錯誤しながらも多くの企業が初めての試みに取り組んできました。しかし、数年が経ち、働き方においてテレワークを続けるか?出社に戻すか?というターニングポイントにもなっています。
テレワークでもやっていけたのは、もともと出社時の頃から意思疎通ができていた仲間だったからであり、テレワークの中で新しいメンバーが入ってくると、状況が変わってきてしまった。先輩も新人もコミュニケーションがとりづらく、やりにくい・・・そんな声も多くあります。
意思疎通が難しい、孤立感を感じている状態で会社として生産性だけでなく、社員のモチベーションも上がらず、「新しいアイディア」が生まれにくくなりました。
常に新しい発想が求められる中で、社員の思考が立ち止まってしまうわけにはいきません。
雑談があるからこそ新しいアイディアが生まれる
新しいアイディアというのは、雑談の中から生まれやすいと言われています。ちょっとした会話やリラックスしている休憩時間にこそ、ふと思い浮かぶアイディアがあります。
スティーブ・ジョブズが
「創造性は何気ない会話から、行きあたりばったりの議論から生まれる」
という言葉を残しています。
以前は他部署との交流やチームワークを意識した社内イベントが開催されていた企業も多くありましたが、コロナ禍以降はなかなか以前のように活発な活動ができません。
しかし、オフィスにリフレッシュスペースを設けたり、カフェのような空間を作ったり、環境を整えることで、普段から交流の場を作ることができます。
会議室よりも気軽に交流の場が持てる場所、自由な作業スペースというのは、企業にとっても働く環境としてアピールポイントになります。
気軽に話すことができる環境を
テレワークは、「1人で効率よく作業ができる一方、気軽に話しかけにくい、ちょっとした会話ができない」など、作業面だけでなく人間関係での悩みが多くありました。
そこで、出社に戻す、週に数回はオフィスで作業をする、対面の機会を増やす、テレワークの仕事前に雑談タイムを設けるなど、企業も様々な取り組みを考えています。
テレワーク中に時間を区切って「はい!雑談をどうぞ!」と言われても、会話がはずまないこともあるかもしれませんが、ふと話がしたくなった時にチャットや雑談ができるルームなど、様々な運用が試されています。
仕事に対する取り組みが大きく変わった今、積極的に雑談ができる環境の導入を考えてみてはいかがでしょうか。