子どものころから「挨拶をしましょう」と言われ、私たちの生活の中で当たり前のように使われています。起きてから寝るまで1日に何回挨拶をしているでしょうか。
最近は人との関りが希薄になりがち、他人に興味を持てないなどコミュニケーションについて課題が挙げられていますが、挨拶はコミュニケーションの基本です。
子どもの頃はよくしていた挨拶でも、大人になるにつれて挨拶をしなくても別に困らない、面倒、恥ずかしい、必要な時にだけすればいい・・・様々な意見があるかもしれません。しかし、生きていくうえで他人との関わり合いは不可欠です。
挨拶をしないことで得をしなくても、自分では気が付かないうちに損をしていることはあります。
「挨拶をする・しない」は自己判断となりますが、ただ挨拶の言葉を発するだけでなく、意味を考えてみてほしいと思います。
挨拶には種類がある
当然、挨拶は日常で使っている言葉なので誰もが知っていることではありますが、挨拶には種類があります。「おはよう」「おやすみ」「ありがとう」「お疲れさま」「こんにちは」「いただきます」「ごちそうさま」「はじめまして」「よろしく」「さようさなら」・・・。
特に食事の時の「いただきます」や「ごちそうさまでした」は海外では言われないことも多く、日本では「命をいただく」という感謝、食事を作ってくれた人への感謝など、気持ちが含まれています。
挨拶をすることの大切さ
挨拶はものすごく短い言葉ですが、パワーがあります。そして誰に対しても使うことができます。
・感謝の気持ちを伝えることができる
・あなたにメッセージを送っているという意思表示
・印象がよい、挨拶の仕方で人柄を判断
・緊張感が減る
・知り合うきっかけになる
挨拶をして得はあっても、挨拶をしなかったことでの損は自分で気が付きにくいものです。大人になると誰も指摘をしないからです。いくら仕事ができる能力があったとしても、挨拶をしなかったことで印象が悪くなってしまうのです。
良くも悪くも、誰かがあなたの言動を見て人柄を判断することもあり、自分が気が付かないうちに評価されているなんていうこともあり得ます。挨拶は損得でするものではありませんが、実際、社会人として人に判断されていることは認識しておくべきです。
急に挨拶はできない!身に着けておくべき習慣
普段、あまり声をだして挨拶をしていないな・・・という場合、急にはっきりとした挨拶はできません。生活の中で繰り返し使っている人は、自然にさらっと挨拶の言葉を発することができます。
最初は、「言うぞ・・・言うぞ・・・」と緊張してしまうかもしれませんが、相手の反応を気にせず、まずは自分から声を出すことを心掛けてみてください。挨拶ができるという習慣は、自分の財産になっていきます。
短い言葉でも、挨拶は口にすることで自分の気持ちを相手に示し、距離を縮められるとても便利なものです。人との関りを大切にするためにも、今日から少しずつはっきりとした声で挨拶をしてみてはいかがでしょうか。