人とのコミュニケーションの中で言いにくいことがあった時、どのように伝えるべきかわからない・・・相手のことや立場を考えると悩んでしまい、余計に言い出せないということはありませんか。
内容によっては、いくら仲の良い友人や同僚、家族との関係においても、正直に伝えるべきことを言い出せずに悩んだ経験がある方も多いのではないでしょうか。
伝え方を間違えると相手を怒らせてしまったり、言葉が足らずに話しきれなかったり、誤解が生じてしまうこともあります。自分の中でモヤモヤ感を引きずらないためにも、本音を上手に話すコツを知り、活用してみてください。
状況やタイミングを考える
相手に伝えなくては・・・という気持ちが先立ってしまい、感情的に言ってしまうと思わぬ誤解を招くことがあります。「今、この状況で相手に話をするとどんな影響を与えるか。」ということを考え、冷静になってから話をすることです。
それは、タイミングを見計らうことも同時に必要です。話す内容にもよりますが、相手が忙しい時や疲れている時に言いにくいことを伝えて大丈夫だろうかと考えてしまったり、先延ばしにすることで自分へのストレスが溜まって苦しいなど、タイミングは難しいかもしれません。
ずっと様子ばかり伺っていてもタイミングがつかめない時は、話しかける前にワンクッションを入れるとスムーズに物事が進みやすくなります。
話の切り出し方パターンを知っておく
いきなり核心的な内容を話すのではなく前置きを付け加えると話がしやすくなります。
きっかけのフレーズでよく使われる言葉は
「ちょっとご相談があるのですが・・・」
「少しお時間をいただきたいのですが・・・」
自分がアクションを起こさなければ相手は気が付きません。自分から切り出したい場合は、いきなり話し始めるのではなく、相手に時間の猶予を与える方がお互いに冷静でいることができます。
相手に配慮した言葉選び
言いにくいことを伝える内容の中には、相手にとって良い話ではないということが多くなります。
否定的な表現や傷つくようなダイレクトな言葉を並べてしまうと、相手は壁を作ってしまい、時にはバトルに発展してしまいかねません。良かれと思って言いにくいことを伝えるはずが、逆に自分の立場が悪くなってしまう事例もあります。
言葉を選んで伝えることで相手も受け入れやすくなるため、落ち着いた雰囲気づくりをしつつ丁寧に話をしてみてください。
例えば、「私の意見なのですが・・・」と控えめになりつつ、自分の主張を伝える、「気が付いていないかもしれないけれど・・・」と相手のプライドを傷つけずにやんわり指摘する、「〇〇が心配だから言うけど・・・」と味方であるという気持ちにする、「付け加えるなら△△はどうかな」とアドバイス風に伝える、このように、相手に配慮しつつ、自分の考えや気持ちを伝えることが肝心です。
事前に頭の中を整理しておく
あらかじめ伝えたい内容をメモに書き出しておくのも一つの手です。相手に伝える側として、何を言っているのかわからないような内容では相手にしてもらえません。
自分の思考が整理しておくことで、話す時に言葉が詰まりにくくなります。感情的に話すと支離滅裂な内容になることもあるため、冷静でいるためにも思考の整理はしておくといいですね。
アフターフォローもする
伝えた後のフォローも忘れないようにしてください。言いたいことを一方的に伝えて自分だけすっきりするのではなく、話をした後に「今日の話で何か気になることがあれば言ってほしい」と相手に確認を促すことで、さらなる誤解を防ぐことができます。
すぐに解決できない内容の場合は、後日改めて話す機会を設けるくらいのゆとりの姿勢が大切です。
信頼関係を築くためにも伝える
言いにくいことを伝えるというのは誰にとっても簡単ではありませんし、気持ちも重くなります。しかし、適切な方法で向き合うことで、人間関係をより深めるきっかけにもなります。
あえて言わないほうが楽な場合もありますが、相手との信頼関係を築くためにも伝えたいことがあるならば、タイミングや言葉を選ぶことを心がけてみてください。