企業やサービス、個人ブランドを象徴する「ロゴ」は、見る人に一瞬でイメージを伝える力を持っています。
おしゃれなデザインに目を奪われがちですが、ロゴから会社のイメージや印象強く伝わります。
たとえば、ロゴの色や形、フォントの雰囲気だけで「安心感がある」「新しいことに挑戦していそう」「信頼できそう」といった感覚がでてきます。
最初にしっかりと方向性を定めずに、見た目だけにこだわったロゴは後々「イメージと合わない」「使いにくい」と感じる原因になりますので、ロゴ制作でよくある失敗や注意点を押さえてほしいと思います。
見た目だけで決める危うさ
ロゴを作るとき、デザイン性ばかりに目を向けてしまうのはよくある失敗の例です。
かっこよさや流行だけで選んでしまうと、サービス内容やブランドの方向性とズレてしまうことがあります。
たとえば、親しみや安心感を大切にしたいコンセプトと言いつつ、尖った印象のロゴを使うと、受け取るイメージが真逆になってしまうことも。
大切なことは、「何を伝えたいか」というブランドの軸をしっかり持って、それをロゴという限られた枠の中で形に変えることです。
複雑すぎるデザインは要注意
細かい模様や複雑な色使いのロゴは、SNSのアイコンや名刺など、小さなサイズにしたときに潰れて見えにくくなることがあります。
特にデジタル媒体での使用が増えているため、シンプルで視認性の高いデザインは他社との差別化としても重要なポイントです。
よく知られる大手企業のロゴがシンプルな形や色になっていませんか。意外にもシンプルな形であることによって「覚えやすさ」や「使いやすさ」に直結します。
いくつか気になる会社を意識してみると、成功していることに納得する部分がでてくるかもしれません。
AI生成や類似デザインのリスク
最近はAIで簡単にロゴを作れるサービスも増えていますが、著作権や盗作のリスクには注意が必要です。
AIが既存のロゴに似たデザインを生成する可能性もゼロではなく、知らないうちに他社と似てしまう危険もあります。
また、利用するシーンを考えると、横長よりも正方形の枠に収まりやすいデザインの方が、SNSアイコンやアプリなど幅広く使いやすい場合が多いので、インパクトや好みだけでなく、ロゴが一般的に使用される場面を考えてみてください。
オリジナル性を高めるためにカラーを複雑にすると失敗しやすいこともあります。
例えば、何色も使用するグラデーションはWebやデジタルメインのブランド使用であれば「今っぽい」印象になりますが、印刷で再現しにくい、背景色に左右されやすく使いにくいということもあります。
ロゴはブランドの顔であり、第一印象を大きく左右します。
デザインを決める前に、誰にどんな印象を与えたいのかをしっかり構想を考えること、長く使用するためにも、複雑すぎずに他社と被ら