ホームページを作るとき、多くの人は「会社のことを知ってもらおう」「サービスを伝えよう」と考えますよね。でも、ただ情報を並べて読んでもらうだけでは、なかなかお問い合わせや購入にはつながりません。
そこで大事になってくるのが「クロージング」という考え方です。
営業の世界では「成約に結びつける最後のひと押し」のことをクロージングと呼びますが、ホームページにも同じような役割があります。
訪問してくれた人が「興味を持った」で終わらず、「実際に動いてみよう」と思えるように、次のステップを案内してあげること。それがクロージングです。
行動しやすい仕組みをつくる
人は「次に何をすればいいか」がわからないと、そこで止まってしまいます。たとえばネットショップにカートボタンがなければ、欲しいものがあっても買えません。
ホームページも同じで、申し込みや問い合わせの導線がわかりにくいと、気持ちが冷めてそのまま離れてしまいます。
「すぐに資料をダウンロードできます」「30秒で入力完了」など、ちょっとした言葉や工夫があるだけで、安心感があり、行動に移しやすくなります。
訪問者にとってのハードルをできるだけ低くしてあげると、気持ちが冷める前に誘導されて自然と次の一歩につながっていきます。
言葉の選び方で変わる印象
クロージングを考えるときは、ボタンや案内に使う言葉も大切です。「お問い合わせ」と書いてあるより、「無料で相談してみる」と書いてある方が、気軽にクリックしてみようと思えませんか。
「無料」「かんたん」「すぐに」といった言葉は、行動するハードルを下げてくれます。ただし、大げさすぎる表現や実態と違うことを書いてしまうと信頼を失ってしまうので、注意が必要です。
あくまで誠実さを大切にしながら、訪問者が安心して「ちょっとやってみようかな」と思える表現を意識すると良さそうです。
安心感があると一歩踏み出せる
どんなにサービスが便利そうでも、相手に対して「この会社は信用できるのかな?」という不安があると、人はなかなか動けません。
そこで役立つのが実際に利用した人の声や事例です。「こういう結果が出ました」「こんな風に助かりました」といった具体的な体験談は、読む人に安心感を与えてくれます。
さらに、個人情報の取り扱いやセキュリティについてしっかり説明してあったり、会社や担当者の顔が見えるページがあったりすると、より信頼してもらいやすくなります。「ここなら大丈夫そう」と思える環境を整えておくことが、行動の後押しにつながります。
タイミングも考えよう
クロージングはページの一番下に置くだけではもったいないこともあります。文章の途中で「詳しい資料はこちらから」といった案内を入れると、興味が高まった瞬間に行動してもらえるきっかけになります。
気持ちが動いたタイミングで背中をそっと押すことができると、成果も出やすくなります。必ずしも最後とは限らないということも意識してください。
強引にではなく、自然に
「クロージング」と聞くと、つい「押し売り」のようなイメージを持つ人もいるかもしれません。でもホームページで大切なのは強引さではなく、あくまで自然さです。
訪問者が「これは自分に必要かもしれない」と思ったときに、安心して行動できるようにしておくのが理想ですね。
無理に迫られると人は警戒してしまいますが、自然な流れの中でやさしく背中を押されると、納得して一歩を踏み出す行動へとつながっていくものです。
ホームページの目的は情報を並べることではなく、その先の行動へとつなげることにあります。
クロージングを工夫することで、訪問者は「ただ見ただけの人」から「実際に動く人」へと変わっていきます。
行動しやすい導線を整えたり、やさしい言葉で背中を押したり、信頼できる材料を見せたり、ちょうど良いタイミングで案内を入れたり・・・こうした工夫の積み重ねが、ホームページの成果を大きく変えていきます。
クロージングは「最後の一押し」ではなく、訪問者が安心して進めるようにしてあげること。そんな気持ちでホームページの構成を考えてみてください。
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