「企画力がある人って、なんであんなに思いつくの?」
「自分には面白いアイデアを考えるセンスなんてないし…」
仕事をしていると、自分が苦手なことをスラスラとできてしまう人がいますよね。
大きなプロジェクトではなくても、「何かいい案ある?」と意見を求められる場面がちょこよことあります。
でも、「企画」と聞くと、コンセプト、プレゼン、資料作り、予算…一気に色々なことを頭がよぎってしまい、楽しさよりビジネスモードが先走って、余計に焦ってしまうなんていうことも。
しかも、「企画」が苦手な人にとっては、特別な才能やひらめきが必要な気がして身構えてしまうかもしれませんが、特別な能力というわけでもないんです。
日々のちょっとしたコツさえ知っていれば、誰でも少しずつ育てていける普通のスキルだとわかれば、次々とアイディアが生まれてくるかもしれませんね。。
企画は「思いつき」じゃなく「お困りごと探し」から始まる
企画というと、会議室で腕を組んで「誰も思いつかない斬新なアイデアを出すぞ!」と意気込む姿をイメージしていませんか。
シーンとした会議室で焦ったり、周りが楽しそうに発言しているのを見て「どうしよう…」と固まってしまったり。苦手な人にとっては、冷や汗ものの時間ですよね。
でも実は、企画のスタート地点って「奇抜なひらめき」じゃなくて全然大丈夫なんです。
むしろ、「なんかこれ不便だな」「もっとここがスムーズになればいいのに」という、身近な“お困りごと”を見つけることこそが、すべての始まりになります。
たとえば、こんな日常のワンシーンです。
・問い合わせのメールが多すぎて、毎日の返信に時間が取られている
・チーム内の連絡がうまく伝わっていなくて、連絡ミスがたまに起きる
・せっかく良い商品なのに、お客さんに魅力がうまく伝わっていない気がする
こうした「困ったな」「なんとかしたいな」というリアルな引っかかりがあるからこそ、「じゃあ、どうすれば解決できるかな?」というアイデアのタネが生まれます。
つまり、企画とはゼロから何かを生み出す天才の業ではなく、「身近な課題を見つけて、それを解決する方法を考えること」そのものなんです。
日頃から「なんでこうなってるんだろう?」「もっとラクにできないかな?」と、ちょっとだけ観察してみる。
その小さな気づきこそが、もう立派な企画の第一歩になっています。
いいアイデアは自分の頭ではなく相手の立場から生まれる
自分たちで「これは絶対に最高だ!」と大盛り上がりしたアイデアでも、使う人や読む人にとって必要のないものだったら、残念ながらスルーされてしまいますよね。
サービスを考えるときに自分たちのやりたいことだけを押し通してしまうと、本当に求められていることとズレてしまいます。
最悪の場合、良かれと思ってやったことが思わぬ批判に繋がってしまうなんてことも。
だからこそ、アイデアをこねくり回す前に「これを使う人は、何に困っているのかな?」「どうされたら一番嬉しいかな?」と、相手の気持ちを想像する視点がすごく大切になります。
これは、職場仲間への提案でもまったく同じです。
新しい作業ルールを決めるときも、「実際にそれを使う人は作業しやすくなるかな?」と相手の立場に立ってみることで、みんなが本当に使いやすいアイデアになっていきます。
企画力というのは、決して突飛で面白いことを思いつくセンスのことではないと思えば、やりやすくなりませんか。
相手の立場をじっくり想像して、「こういうのが欲しかった!」を形にしていく優しさのような力なんじゃないかなと思います。
一人で抱え込まずに周りの人とのおしゃべりをヒントにする
「何かいい企画を出さなきゃ!」と思えば思うほど、デスクの前で一人ウンウン唸ってフリーズしてしまいがち。
でも、企画って一人で完結させなくても全然いいんです。
企画が得意な人ほど、実は一人で抱え込まずに、いろんな人と会話しながらヒントを集めています。
同僚と雑談気味に話しているときに「あ、そういうことか!」と急に視界がひらけたり、全然違う業界のやり方を聞いて「その手があったか!」とアイデアが広がったりすることってよくありますよね。
「そんな見方があったんだ」 「そのやり方、うちの仕事でも応用できるかも」
こんな風に、誰かとの話やふとした雑談から得た「小さな気づき」を組み合わせることで、面白い企画は自然と形になっていきます。
「最初から完璧なデータと完璧な戦略を用意しなきゃ」と硬くならずに、まずは周りの人に「これどう思う?」と軽く話を聞いてみる。
自分の頭の外からヒントをもらうくらいの軽いノリで考えていくのが、うまくいくコツです。
最初から100点を目指さず小さく試してみる
最初から完璧な形を目指してガチガチに作り込む必要はなく、「とりあえず小さく試してみて、ダメなら修正すればいいや」というフットワークの軽さも、企画力を磨く上でかなり重要なポイントです。
実際にちょっとだけ動かしてみることで、「あれ、思ったよりここが使いにくいな」と課題が見えてきたり、逆に「思った以上にお客さんの反応が良いぞ!」と嬉しい手応えをつかめたりします。
頭の中でどれだけ時間をかけてシミュレーションしていても、実際に動かしてみないと見えてこない景色はたくさんあります。
「失敗したらどうしよう」と怖がらず、「まずはちょっとお試しでやってみて、様子を見ながら良くしていこう」という柔らかいスタンスが、結果的にすごく良い企画を育てていくことになります。
企画力とは今よりちょっといい未来をつくる力
世の中のルールや働き方がどんどん変化している今、これまでのマニュアル通りに淡々とこなすだけでは、うまくいかない場面も増えてきました。
だからこそ、「ここをもっと良くするにはどうすればいいかな?」と自発的に考える企画力が、あらゆる仕事で求められています。
どうでしょう、企画力って少し身近に感じられるようになったでしょうか?
身近な課題に気づくこと。相手の目線に立って考えてみること。誰かと話してアイデアのヒントをもらうこと。そして、まずは小さく動いてみること。
これらはすべて、日々の仕事の中で今日から少しずつ試していけることばかり。
あなたの身の回りにも、「もっとこうすれば良くなりそう」というヒントがたくさん眠っているはず。
「これ、こうしてみたら面白いかも!」
そんな日常のちょっとした気づきを大切に育てていくことが、仕事やキャリアをもっと楽しく、豊かなものに変えていってくれるのではないでしょうか。